手遅れだと言わずに…………モブでいさせて下さい!!!! 【ツイステ】

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学園長が教師だから禁止できないこと





それは、アズールが生徒にばら撒いたテスト対策ノートが不正行為で作られたものじゃない。

テスト傾向を過去100年分調べ、自力で練り上げた“虎の巻”だからだ。




そう学園長は説明した。






「100年分の出題傾向！？」


『それ逆にすごくね？どんな頭してんのあの人。』


「自分の力だけでそんなモン作るなんて

やるじゃねえか、アイツ。」






おいジャック。

褒めてどーする。さっきまでキレていた相手だぞ？



とここで、ジャックがふと気づいた。


“不正じゃない”ことこそが、厄介なのだと。








「ハウルくん、良い着眼点です。」







そりゃそうだ。合法で作ったテスト対策ノートを禁止するとか、それこそ教師の沽券に障ることだからね。

しかも、それがその人自身の努力なら尚更。







「そして、“親切で”友人に勉強を教える事もね。」


「禁止したら

「勉強するな」「ダチと協力すんな」

って言ってるようなもんだな。ｸﾞﾙﾙ…厄介だ。」


『レオナさん並みに狡賢い。』


「それレオナ先輩の前で言わないでね…？」








更にジャックは、「今年も商売を止めることができなかった」という学園長の言葉を指摘する。

その指摘に学園長はこういう。



去年は評判があまりなかった分、被害はそこまでだったが、今年は私が言ったような噂が学園中に広まり…といった次第だそうだ。








「でも、契約違反をすればどんなひどい目に遭うかは、強固な守秘義務があって広まらなかった？」


『結構徹底してんね。』


「用意周到すぎる…」


「そのようです。

結果、今年はアーシェングロットくんと取引する生徒が続出。

全学年・全教科の平均点が90点を超える事態になってしまった…というわけです。」








学園長、さっきの声蛙みたいでちょっとキモイ。

まあでも、それなりに苦労はしているようだ。







「全教科の平均点が全て赤点になるよりかはマシですが！

しかし…。」


『ほとんどがズルしてた。それに対しては…ねぇ。』


「開いた口が塞がらない…。」







ううん、ガチの頭脳派相手には苦労するなぁ。

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