もう無理とか言わないで…………モブでいさせて下さい!!!! 【ツイステ】

1-57「落着デザート！」 ページ9

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ケイト先輩が片づけをしようと言ったのを聞いたトレイ先輩が手伝おうとしたが、副寮長と幼馴染というポジションもあり、リドル先輩を保健室に連れて行くようケイト先輩と学園長が促し、その仕事を渋々引き受けていた。





……あ、そういえばそろそろ






「……ん？コレは…」







グリムが何か見つけたようで、そちらの方を見てみればグリムの足元に“黒い石”が転げ落ちていた。







「コレ、ドワーフ鉱山で落ちてた黒い魔法石と同じヤツなんだゾ！」





それを聞きつけたのはエーデュースとユウ。

そりゃそうだ。ドワーフ鉱山に行ったメンツなわけだし。





「本当だ。どこから落ちてきたんだ？」


「今度は食うなよ。」





…そんな言葉で止まるグリムじゃないのに。







「一度食べたら忘れられないあのお味！

いっただっきまーす！」


「って、もう食ってるし！」


『え、グリムって雑食？丈夫な腹だね。』


「どこに感心してるの、A…。」







そりゃ、私ストーリー知ってるもん。

何て言えるはずもなく、そのままユウのツッコミをスルーする。






「え、グリちゃんってそういうゲテモノ食べるタイプなわけ？」






何も知らなかったらケイト先輩みたいに吃驚するよ。

流石の私も。






「はわぁ〜…！

こってりっとした甘味がありながら、ほんのりとビターな香ばしさを感じさせるお味！

この間のヤツとはまた違った旨味がある石なんだゾ！」


「拾い食いがクセになってるぅ！」


「まあモンスターだから、オレらとは胃の造りが違うんじゃね？」


「それにしても拾い食いは良くないと思うが…。」







エーデュースは慣れたのか、もはや注意をする気にもならないらしい。







「ンッ！この芝生も食べてみると、中々爽やかでイケるお味なんだゾ。」


『うわ、そこまでくるとちょっと引く…』


「こら！！そんなものまで食べるんじゃない！」







…この時のデュース、ママに見えるのは私だけ？私だけじゃないよね？







「あーあ。ったくも…




ﾎﾞｿｯ お前達、ありがとな。」


「何か言いました？」


「んーん、なんでもなーい。」







…ケイト先輩、ああやって真面目な顔で謝るのは恥ずかしいのかな？

それとも、いつもと違うってからかわれるのは嫌なのかな？





私は彼がお礼を言ったのをあらかじめ知っていたワケだし、ガッツリ聞こえちゃったので小さく「どういたしまして」と皆を代表して言った。

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