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ひとしきり笑ったマレウス・ドラコニア。
…アレのどこが面白かったのかは正直庶民には分かりません。
『…えっと、満足しました？』
「フフッ、あぁ。僕は満足だとも。
お前に一目会えたのだからな。」
その優しい微笑と、“何か”が重なる。
…私、どこかでこの人と会ったことがある？
『ドラコニアｓ』
「マレウス。」
『？』
「ドラコニア…は他人行儀すぎる。
僕の事を名前で呼ぶことを許す。」
おおう、妖精王の許しが出ちゃったよ。
それに他人行儀って…
私は恐る恐る、失礼を百も承知で聞いてみることにした。
『あの、マレウス先輩と私って…
どこかで会った事ありますか？』
マレウス先輩は私の質問に目を大きく見開き、暫く私のかをガン見する。
そして
「…ある。」
そう小さく呟いた。
ううん、忘れているのは申し訳ない。
『…忘れててごめんなさい。』
「良い。お前もまだ幼い頃だったからな。」
ええ、そんな前に出会ってたのか私達。
幼い頃って…いつ頃だったのかな？私が忘れるぐらいに幼い頃かな？
…というか、そんな前からツイステのキャラと会ってる私、なんかすごくない？
「…人の子、これからの時間はどうするつもりだ？」
『え…って、あ！』
マレウス先輩が聞いてくれなきゃ私忘れたままだった！！
陰謀事件の調査！！ユウ達大丈夫かな…。
…でも、そろそろサバナクローでマジフトし終わってる頃だろうし、変に行っても何で場所知ってるんだ？ってなるし…
そう思い、私は今日ユウ達と合流することを諦めることにした。
『…本当はあったんですけど、リーチ兄弟に邪魔されちゃったんで…
そこまで急ぎの用事じゃないし、今日はもう寮に戻ります。』
「そうか。寮まで僕が送ろう。」
『え！いやいや！マレウス先輩に送って貰うのは申し訳ないと言うか…』
「それに先輩、ウチの引きこもり軍団の寮生をビビらせたいんですか？」と言えば、先輩は「それもそうだな」と言い、送るのを諦めてくれた。
『それじゃあ先輩、今日はありがとうございました。』
「あぁ。気を付けて帰るといい。」
マレウス先輩にぺこりとお辞儀し、私は踵を返して鏡舎の方へと足を進める。
「…またな、愛しい僕のA。」
彼がそう小さく呟いたのを、私は知らない。
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凛 - 2章10話の最初にグリムが言った「魔法の使いすぎで〜」がリドルが言ったことになってます。初投稿で指摘して申し訳ありません!! (2022年7月24日 7時) (
レス) @page28 id: 36990451b2 (このIDを非表示/違反報告)
Kk(プロフ) - ふうかさん» あっ！本当ですね！ご指摘ありがとうございます！訂正しました！ (2021年1月4日 6時) (レス) id: 30c3420c66 (このIDを非表示/違反報告)
ふうか - 2ページ目の「魔法が使えないユウと炎魔法の、しかも火力の少ない力しか持たないリドルに枝が襲い掛かる」のリドルではなくグリムだと思います...気に障ったらすみません... (2021年1月4日 3時) (レス) id: 1bf0e3692e (このIDを非表示/違反報告)
Kk(プロフ) - はまぐりさん» ありがとうございます！ (2020年11月25日 12時) (レス) id: 30c3420c66 (このIDを非表示/違反報告)
はまぐり(プロフ) - やっっばいですね…めっちゃ面白いです！ (2020年11月25日 12時) (レス) id: fe50b1b3b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：KK
| 作成日時：2020年11月22日 9時
