2-4「最低トゥデイ！」 ページ22
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「どうだ見たか、オレ様の力を！
このデラックスメンチカツサンドのラストワンはオレ様のものだあ！」
…結局、争奪戦はグリムが勝利を収めたらしく、ふんぞり返っている様子。
オイ、強奪した上に他のパンの注文するな狸。
「こらグリム、いい加減にしろ！
スンマセン先輩方！」
「あ、おじさん。オレはローストビーフとレタスの窯焼きサンド1つね♪」
「お前もちゃっかり割り込んでるんじゃない！」
ママ、大変だね。
「誰がママだ！」
おっと、君もまさかのエスパーだったか。
「声に出てるんだよ！ワザとか！？」
『あぁゴメン。口が勝手に。』
さあ、この展開が来たという事は…
「あっちゃ〜。
昼飯争奪戦、完全に出遅れちゃったッスね。
レオナさんに頼まれたデラックスメンチカツサンド、もう売り切れてるじゃないスか。」
…出た。「ラギー・ブッチ」
今回、私が最も警戒しないといけない相手。
「にゃっはっは！！
勝利の味、とくと味わわせてもらうんだゾ！」
「おっ。そこの君、凄いっスねぇ。
超人気のデラックスメンチカツサンド、ゲットできたんスか。」
さぁ、ここから「グリムが人生で最初で最後の親切をする事件」が始まる。
私はただ、静かに事が運ぶのを見守ることにした。
「あのさ、オレ、今日ど〜してもそのパン買わないといけないんスけど、直前で売り切れちゃって。
そこで相談なんスけど
こっちのミニあんパンとそっちのデラックスメンチカツサンド、交換してくんないスか？」
「はぁ！？絶対に嫌なんだゾ！」
「まあまあ、そう言わずに。
…はいっ、どーぞ♪」
ラギー・ブッチが両手を前へ出すと、同じようにグリムも前足を出し始める。
「ふなっ！？何だコレ！？
前足が勝手に……」
「あの食い意地が張ってるグリムが見にとデラックスを交換なんて！？
……明日は嵐が来るかも。」
「…
はい、交渉成立。シシシッ♪
いやー、優しいヤツが交換してくれて助かったッス！
そのミニあんパンもめーっちゃ美味いっスから。
ﾎﾞｿｯ 小さいのが玉に瑕だけどね。
ってわけで、ばいばーい！」
ラギー・ブッチは満足そうに、食堂をそそくさと去って行った。
さっき、一瞬目が合ったのは…気のせいだよね。
「ふ、ふ、ふなぁ〜〜〜〜〜〜！！！
オレ様のデラックスメンチカツサンド〜！！！」
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凛 - 2章10話の最初にグリムが言った「魔法の使いすぎで〜」がリドルが言ったことになってます。初投稿で指摘して申し訳ありません!! (2022年7月24日 7時) (
レス) @page28 id: 36990451b2 (このIDを非表示/違反報告)
Kk(プロフ) - ふうかさん» あっ！本当ですね！ご指摘ありがとうございます！訂正しました！ (2021年1月4日 6時) (レス) id: 30c3420c66 (このIDを非表示/違反報告)
ふうか - 2ページ目の「魔法が使えないユウと炎魔法の、しかも火力の少ない力しか持たないリドルに枝が襲い掛かる」のリドルではなくグリムだと思います...気に障ったらすみません... (2021年1月4日 3時) (レス) id: 1bf0e3692e (このIDを非表示/違反報告)
Kk(プロフ) - はまぐりさん» ありがとうございます！ (2020年11月25日 12時) (レス) id: 30c3420c66 (このIDを非表示/違反報告)
はまぐり(プロフ) - やっっばいですね…めっちゃ面白いです！ (2020年11月25日 12時) (レス) id: fe50b1b3b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：KK
| 作成日時：2020年11月22日 9時
