伍拾弐 ページ7
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何とか地下道から脱出した私達は、取り敢えず駅のトイレで応急処置を済ませる。
あ、健ちゃんのね。
んで、流石に男子トイレに行くわけにと思い、トイレの外で待機中である。
暫く待機していると、トイレから健ちゃんが顔を出してきた。
「すみません。
止血をして貰ってもいいですか?」
『ん?別にいいけど傷周り洗った?』
「洗いました。」
『りょーかい。』
腰に付けたポーチを開け、そこから応急処置用のガーゼと包帯を取り出して止血を始める。
あ、監視カメラは【八岐大蛇】にバグらせてます←
だって男子トイレに女が入ってる、なんて社会的に死んじゃいそうなこと、カメラに収められたくないじゃんね。
「…貴女って意外とこういう所はまめですよね。」
『喧嘩売ってんの?買おうか?』
「閉店してますので結構です。」
適当な軽口をたたきつつ、黙々と包帯を巻く。
…よし、こんなもんか。
『応急処置終わり。
伊地知くんに連絡は?』
「今しているところです。」
顔を上げれば、スマホを耳に当てているのが視界に入る。
と思いきや何か操作を…ってあぁ、スピーカーにしたのね。
〈はいごめんなさい。〉
電話繋がったと思ったら、伊地知くんに何故か謝られ、私達の頭には?が浮かぶ。
どうした伊地知くん。
『伊地知くんやっほ。
Aと健ちゃんなんだけど』
「報告の時くらいその呼び方やめたらどうですか。」
『位置情報、多分健ちゃんが送ったと思うから今からそこに向かって。』
「スルーしないで下さい。
…一度高専に戻って家入さんの治療を受けます。」
〈!治療って…!!〉
「大丈夫 死ぬような傷じゃありません
それにAさんが応急処置をしてくれました。」
電話越しでもわかる声色。
焦った様子だったのが、健ちゃんの言葉でホッと安堵を吐いた伊地知くん。
〈すぐに虎杖君と合流
そちらに向かいます。〉
『…ん?』
もしかして、開口一番私達に謝った理由って…
「…一緒にいないんですか?」
『おぉ、キレてら。』
〈(私の馬鹿!!!)〉
伊地知くんの説教は車の中でもするのだろう。
一旦報告をし終えた健ちゃんはクソデカ溜息をこぼした後、電話を切った。
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Kk(プロフ) - 雪華さん» コメントと高評価ありがとうございます！トランスフォーマープライムは知らないです…。 (2021年2月4日 22時) (
レス) id: 00d7e0ecde (このIDを非表示/違反報告)
Kk(プロフ) - 星猫さん» 最近のは知らないですね…。 (2021年2月4日 22時) (レス) id: 00d7e0ecde (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - 始めまして!素晴らしいですね!お気に入りも高評価しました!トランスフォーマープライムは知ってます？ (2021年2月4日 22時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - ポケモンは知ってます？ (2021年2月4日 22時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
Kk(プロフ) - 星猫さん» 知ってますよ! (2021年2月4日 21時) (レス) id: 00d7e0ecde (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：KK
| 作成日時：2021年2月2日 12時
