第34話 ページ35
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死因は脱水死。
一見、ダイビング中に起きたトラブルで泳げなくなり、ここに辿り着いたが誰にも発見されなかったのだろうと思われるこの女性。
しかし、女性が口紅をしているにもかかわらずレギュレーターには汚れがない事から、何かの目的ですり替えられたという少年の推理から、殺人だという答えに導かれた。
ということで、警察に通報して今刑事さんに見てもらっているところだが…
「その理由はまだわからねぇが、こいつは殺人事件で間違いねぇよ!」
「す、すごいです…」
「いや、なーに。刑事ならこれくらい…」
「いや、コナン君がです。」
「ブフッ!」
刑事さんも少年と同じ見解を述べ、光彦君から褒められたかと思えば唐突なマジレス。これを見て吹かない人間はいないだろう。
すいません刑事さん、不可抗力、不可抗力なんです。そんな目で見ないでっ!
「しかしまぁ、よく事件と絡む坊主だなぁ…まさかここに死体があるって知ってて来たんじゃねぇだろーな?」
それもう本当の死神だから。やめてあげて?…と言いたいけれど、私の中での少年のあだ名は“死神”だったりするんだよなぁ…否定できない。
「知るわけないよ!ここに来た時誰かいるかもとは思ったけど…」
「あん?何でンな事思ったんだよ?」
ここで沖矢さんが、岩に刺さっていたフィンのことを説明する。あれがここに人がいるというメッセージではないかと。
生憎、そのフィンに何か書かれてないかと引っこ抜いたけど、得られるものはナシ。
そのフィンの傍の岩にカタカナで書かれた魚のことを小学生が刑事さんに話し、これがダイイングメッセージだと確定。
だって海の魚じゃないコイが書かれてるし。
「ホラ見てよ、この女の人の左腕…時計の日焼け跡があるでしょ?んで、もしかしたらと思って、刑事さんが来る前にこの一角岩を詳しく調べてみたら見つけたよ!
その時計の跡とピッタリ合う、ダイバーズウォッチをね!」
その時計には削られた痕が見え、それがダイイングメッセージに繋がると気付く。
…本当、少年には舌が巻く。少年が事件に巻き込まれる話はよく聞くけど、直接事件に巻き込まれるのは初めてだから改めて、になる。
この頭の回転の速さと機転の利く行動は小学生に見えない。
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気付いたら順位がとんでもないことになってる…(震え)
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作者名:ば | 作成日時:2022年7月4日 1時