検索窓
今日:1 hit、昨日:8 hit、合計:55,085 hit

第34話 ページ35






死因は脱水死。
一見、ダイビング中に起きたトラブルで泳げなくなり、ここに辿り着いたが誰にも発見されなかったのだろうと思われるこの女性。


しかし、女性が口紅をしているにもかかわらずレギュレーターには汚れがない事から、何かの目的ですり替えられたという少年の推理から、殺人だという答えに導かれた。


ということで、警察に通報して今刑事さんに見てもらっているところだが…




「その理由はまだわからねぇが、こいつは殺人事件で間違いねぇよ!」

「す、すごいです…」

「いや、なーに。刑事ならこれくらい…」
「いや、コナン君がです。」

「ブフッ!」




刑事さんも少年と同じ見解を述べ、光彦君から褒められたかと思えば唐突なマジレス。これを見て吹かない人間はいないだろう。
すいません刑事さん、不可抗力、不可抗力なんです。そんな目で見ないでっ!




「しかしまぁ、よく事件と絡む坊主だなぁ…まさかここに死体があるって知ってて来たんじゃねぇだろーな?」




それもう本当の死神だから。やめてあげて?…と言いたいけれど、私の中での少年のあだ名は“死神”だったりするんだよなぁ…否定できない。




「知るわけないよ!ここに来た時誰かいるかもとは思ったけど…」

「あん?何でンな事思ったんだよ?」




ここで沖矢さんが、岩に刺さっていたフィンのことを説明する。あれがここに人がいるというメッセージではないかと。
生憎、そのフィンに何か書かれてないかと引っこ抜いたけど、得られるものはナシ。

そのフィンの傍の岩にカタカナで書かれた魚のことを小学生が刑事さんに話し、これがダイイングメッセージだと確定。
だって海の魚じゃないコイが書かれてるし。




「ホラ見てよ、この女の人の左腕…時計の日焼け跡があるでしょ?んで、もしかしたらと思って、刑事さんが来る前にこの一角岩を詳しく調べてみたら見つけたよ!

その時計の跡とピッタリ合う、ダイバーズウォッチをね!」




その時計には削られた痕が見え、それがダイイングメッセージに繋がると気付く。

…本当、少年には舌が巻く。少年が事件に巻き込まれる話はよく聞くけど、直接事件に巻き込まれるのは初めてだから改めて、になる。
この頭の回転の速さと機転の利く行動は小学生に見えない。




・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・


気付いたら順位がとんでもないことになってる…(震え)
お気に入り登録と評価、ありがとうございます!
これからもよろしくお願いします

第35話→←第33話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (91 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
227人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2022年7月4日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。