第101話 ページ4
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Aはかなり動揺していた。というのも彼女のの隣で平然と勉強している轟が原因だったりする。
確かに彼は体育祭後から雰囲気も柔らかくなったし、職場体験後は緑谷と飯田とよく一緒にいて一匹狼ではなくなった。
だがしかし、その間Aと接点があったかと言われればほぼ皆無に等しいのである。
彼女は普段芦戸と葉隠と行動を共にし、男子でよく喋るのは席が近い緑谷と瀬呂、そして事あるごとに縁のある爆豪で。
轟との接点はそれこそUSJ事件の少しの間と、あとは体育祭のレクリエーションの時だけと言っていい。
接点が少ないからこそどうすればいいのか分からない。それがAの現在の心情であった。
一方、轟の方は体育祭前から彼女を一目置いていた。詳細はシリーズ2作目の第65話にて(メタい)
今日、図書室で彼女の隣に座ったのは偶然ではない。一目置いている彼女と何かしら接点が欲しいと思い、彼女を探していたのだ。
因みに彼はAが試験前に図書室で勉強していたことを知っている。何故なら自分も試験前に図書室で勉強していたから。更に言うとAも轟が図書室で勉強していることを知っていたのである。
さて、轟の心情などつゆ知らないAの手が止まった。暫くして轟も彼女の手が止まったことに気づく。
轟はどうしたのかと彼女のノートを盗み見れば、どうやら彼女は物理で躓いているらしい。
彼の理数系の成績は文系・暗記系特化のAと違い優秀であり、しかも彼女が解いている問題は彼の得意分野。
さぁ轟よ、Aと仲良くなれるチャンスだ！行け！
「身十伸」
「…」
だがしかし、初手から轟は躓いてしまった！彼女がイヤホンをしていることをこの短時間で忘れてたのだ。
一瞬無視されたことにシュンと項垂れる轟だが、イヤホンをしていることを思い出し気を取り直して肩を叩く。
「！…もしかして呼んでた？」
「あぁ」
「デジャヴ…マジでごめん」
「いい。俺もすっかり忘れてた」
忘れるの早すぎね？と少し笑うAに、轟はポワポワしたマイナスイオンを飛ばす。よし、いいぞその調子だ！
話しかけてきたって事は何か用事があるんだよな、そうふと思ったAが轟にどうしたのか聞くと、彼は彼女のノートを指さし教えようかと問う。
するとAは風が舞うんじゃないかと思うくらい勢いよく頭を下げ、教えを請うた。そんな彼女に轟はまた「お」と全然驚いてないように見えて普通に驚いたのである。
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みぃ - 更新再開！嬉しすぎます！！最推しの活躍に死にかけてます。続きが楽しみです！ (12月16日 9時) (
レス) id: 8d2c2035a1 (このIDを非表示/違反報告)
Ayaka(プロフ) - 更新再開ありがとうございます！もう一つのヒロアカ作品の更新再開も待ってます。無理をせずに更新していただけるとありがたいです！続きも楽しみに待ってます^_^ (11月30日 19時) (レス) id: de4c1d5b4a (このIDを非表示/違反報告)
Ree(プロフ) - 更新再開嬉しいです！ありがとうございます！ (11月24日 13時) (レス) @page31 id: dbef1d39c6 (このIDを非表示/違反報告)
トーン - 更新気長に待ってます。一気読みしてしまいました。すごく面白かったです！この設定大好き(*≧∀≦*) (2023年5月5日 2時) (レス) @page28 id: c13dab87c8 (このIDを非表示/違反報告)
あすか(プロフ) - とっても面白くて大好きです！更新待ってます！ (2023年2月10日 5時) (レス) @page24 id: 6b7ef0d566 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ば
| 作成日時：2022年11月13日 18時
