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…ナギナギの実能力ってこういう感じになるのか
それが、私が最初に思った感想
ホントに何も聞こえない
「町の音が消えた!!
何で…」
「お前が騒ぐから“壁”を張ったんだ
“防音壁”
ここから外の音は聞こえねェだろ?
外からも俺達の声は聞こえねェ
俺は“ナギナギの実”の無音人間」
音が聞こえなくなったせいか、通りかかる人達からの視線がいつの間にかなくなっている
それにしても
『…無音、人間』
「“悪魔の実”の能力者!!?
何だよ!!ウソだらけじゃねェか!!
じゃあまさか!!いつもバカみてェにドジ踏んでるのも…!?」
「ふふ───ああ…
当然…
全部演技だ」
「ウソつけ!!!
肩燃えてるよ!!!」
まさかカッコつけながらドジるとは…
流石コラさん
…えっと、とりあえず…
『コラソンさん、火を消しましょう…?』
「何でお前はそんな冷静なんだよ!!」
『一周回ったらってヤツだと思う』
というわけで、私達3人はまず消火活動から始めた
───
──
─
「───ドジは昔からだ 治らない
俺はドジっ子なんだ」
『ドジっ子…言い方が可愛い…』
「!! だ、だろ!!?そうだろう!?
Aなら分かってくれると思ってたぜ!!」
「うるせェよお前ら!!
1番信じられねェとこが本当なのか!!」
なんで私まで…?
ていうか1番煩いのローだからね???
そこは間違えないで欲しい
そんなローは、何で仲間達に黙っているのかとコラさんに聞くと
コラさんは仲間と思ってないと答える
「俺の目的は…
弟として、兄ドフィの“暴走”を止める事だ
心優しい父と母から…何故あんなバケモノが生まれたのか分からない
あいつは人間じゃない」
「!?」
『…』
普通の人なら怖くて何もできない事を、この人はやってのけてしまう
…その理由は、多分“愛してる”からなんだろう
若の真の凶暴性を知るのは、コラさん含めた幹部4人と「先代コラソン」のヴェルゴだけらしい
…本当なら、色々と阻止したいところだけど
今の私には強さがない
肉体的な強さも
精神的な強さも
原作を改変してまで救おうと想える、強さでさえも
「兄の様なバケモノになるな!!
出て行けロー、A…!!」
この人がローを逃がそうとする理由が、“D”だからってのは分かる
けど、何でリスクを犯してまで私にもこの話をするのか
そこだけは本当に不明瞭だ
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作者名：KK
| 作成日時：2021年6月7日 19時
