1．この世界で最初に見つけてくれたのは貴方でした【ONE PIECE】 (ページ15)

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不甲斐ない思いをしてから、私は更に稽古に力を注ぐようになった

弱いばっかじゃ何も守れやしないと痛感したから

まだまだローより弱っちィけど、最近剣術でディアマンテに褒められることが多くなった気がする

「…フム、重心がしっかりし始めてきたな」

『!』

「…」

嬉しさが表情に出たせいか分かんないけど、何故かローに渋い顔されてしまった

…何でェ?

「それに思ったが、おめェは剣より刀の方が扱えるかもしれん」

『刀、ですか…』

「今度ドフィに頼んで取り寄せて貰おう」

『ありがとうございます!』

まだ流石に人を殺すのには躊躇してしまう

けど、皆を…ローを守れるのならって思えば傷つけてしまうことに躊躇がなくなってきた

よし、このまま順調に強くなってやる!

あ、あとこれは誰にも言ってないんだけど

私はどうやら人の気配に敏感らしい

…これ、多分見聞色の覇気なんだよね

はい、閑話休題

「ﾎﾞｿｯ別にお前が強くなんなくたって…」

『?、ロー何か言った?』

「…別に!!」

『?』

意気込んでいた横でローが何か言ったような気がしたけど…

まァ気のせいか

ディアマンテにどっちから来るか?と問われ

顔を見合わせた私達は、我先にと言わんばかりにディアマンテへと立ち向かった

ま、結局はボロ負けになったんだけどね

───

──

─

「私達本名教えたじゃない!!」

「別に興味ねェよ!!」

「ノリ悪～～～い

楽しくない!!」

「楽しんだってどうせ俺は死ぬんだ」

ファミリーに入ってから大分時間が経った

それと同様に、ローの体は…

「大分白いとこ増えてきたね」

ベビー5が指摘したことに、私は思わず暗い表情をしてしまう

…病気が思った以上に早く進行しているんだ

「あと1年持つかな…

俺の計算より死期早ェかも」

『ﾎﾞｿｯそんなこと、言わないでよ…』

「? A何か言ったー?」

『…何も言ってないよ!』ﾆｺｯ

危ない危ない…

ただでさせ表情にも出やすいのに、言葉にしてどうすんだ

ローを困らせるだけだから、我慢しないと

「…」

「それより本名あるなら教えろだすやん!!

2年前コラさん刺したの若にチクるぞ!!」

「…」

『…』

…誰か、死角にいる…?

気配的には若じゃない、って事は…

コラさんが、この会話を聞いてるんだ