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肆拾 ページ42

七海side




私にはかつて、仲間と呼べる同級生が2人いた。


2人に共通することは、同じ人を尊敬していること

あとはまぁ、いつも明るく、うるさく

…楽しそうで何よりとだけ言っておきましょう。






ですが出会って2年、彼らは私の下を去って行った。





1人はとある任務の際に、この世から去って行った。







もう1人は───命こそあれど

呪われの身となり、眠ったままとなった。






2人共、生きるべき人だ。

なのに何故、あの人達が───何故私じゃないのだろうか。






そこから、呪術師はクソだという事を学び

呪術師を辞め、一般企業で働くことを選んだ。





結局は労働もクソだという事も突き付けられ

同じクソならより適性のある方を、と思いで戻ったわけですが。






同期はもういない

あの頃のようにはならない、戻れない




そう思っていたのに






今私の目の前に立つ女性─加茂Aが呪われた身でありながらも、私の目の前に現れた。






嬉しい、嬉しいに決まっていますよ。

ただ、“呪われた”という部分を除けばの話です。









『──つか、健ちゃん身長伸びすぎ。

首痛いんだけど。

五条みたく身長伸びないでよ。』


「貴女が相変わらずすぎて溜息しか出ません。

というよりその呼び方やめて下さい。」


『それは無理ー。』









カラカラと笑う彼女を見てしまうと、どうしても高専時代を思い出す。







「七海!!」


『あ、健ちゃん!!』


「聞こえてますから大声出さないで下さい。

あとその呼び方今すぐやめて頂きたい。」









3人で過ごした日々








『…雄くん、?』









“あの”任務で彼が死んだ時の絶望



そして









「七海、落ち着いて聞け。


Aが───」










彼女が八岐大蛇に呪われたと聞かされた時の 虚無感








それらはもう過去

後ろではなく前を向くべきだというのは分かっている



けれど 今迄の絶望と虚無感は、決して忘れない








今度こそ、この小さな手を





───仲間として守ると、決めたからには。





…というか








「貴女、眠っていたとはいえ

成長しなさすぎでしょう。」


『それは話が長くなるから追々ね。


















あとどこ見て言ってんだテメェ表出ろ。』

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Kk(プロフ) - かぽさん» ありがとうございます!!気に入って下さって嬉しいです。これからもこの作品をどうぞよろしくお願いします! (2021年2月28日 14時) (レス) id: 00d7e0ecde (このIDを非表示/違反報告)
かぽ - 「いっぱいちゅき」 です、気づいたら一気に読んでました。テストは捨てます、ありがとうございます。に読んで (2021年2月28日 12時) (レス) id: f5d3c9fe44 (このIDを非表示/違反報告)
Kk(プロフ) - ぱるむさん» ありがとうございます!!感謝感激雨あられです!! (2021年2月1日 17時) (レス) id: 00d7e0ecde (このIDを非表示/違反報告)
ぱるむ - うわああああああ、好きです。(唐突) (2021年2月1日 13時) (レス) id: 4fbbe91aff (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:KK | 作成日時:2021年1月29日 22時

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