参拾 ページ32
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暫く真希と攻防戦を繰り広げ、一旦落ち着いた私。
それを見越した恵が、私に真希と同じ問いかけを投げた。
「Aはどういう人を助けたい?
呪術師として。」
質問の意図を理解しているからこそ、真摯に応えなきゃいけない。
そう思った私は恵の瞳をジッと見つめた後、私は口を開いた。
『…分からない。
ただ呪いを祓って祓いまくる。
呪いを祓っている時に生きている人がいたら助ける。
それが善人だろうと、悪人だろうとね。
そんだけだよ。』
そう言うと、恵は「…そうか」と小さく呟いた。
そんなしんみりした空間を破ったのは、伏黒を呼ぶ野薔薇の声だ。
「面接対策みたいな質疑応答してんじゃないわよ!!
交代!!もう学ランはしんどい!!
可愛いジャージを買いに行かせろ!!」
パンダによって振り回された野薔薇は、結果として思い切り投げられた。
「にぎゃあああああ」…って叫び声すごいね。
「あの2人は何してんですか?」
『受け身の練習だってさ〜。
面白いよねぇ あ、動画見る?』
「後で送ってくれ。」
ノリのいい恵ちゃん、お姉さん好きよ。
「お前らは近接弱っちいからなぁ。
まずは私から1本取れ 話はそれからだ。」
薙刀を模した武器を構え、来いよと真希が挑発する。
それを見た恵は、まず武器無しで真希に立ち向かった。
───
──
─
ま、分かってたけどさ?
『恵ちゃ〜ん 近接ザコすぎ。』
「…るせぇ。」
せめて5分は持とうよ
と思ったのは心の中に閉まっておいた。
追い打ちをかけるのは流石に可哀想だからさ!!
「本当にな。とりあえず武器だな。」
仰向けに倒れて息切れしている恵の腹の上に、真希が竹刀を投げる。
それを腹で受け止めた恵は「グェ」と珍しく変な声を上げた。
「それで今度はAと手合わせな。」
「…それ瞬殺じゃないですか。」
「刀の扱いはコイツがダントツだし教え方も上手いからな。
まずはそれで5…3分耐えろ。」
「」
『ハイ恵ちゃん半目になんないで立つ立つ〜。』
無理矢理体を起こせば、ヤケクソと言わんばかりに立ち上がる恵。
「…手加減頼むぞ。」
『それは恵ちゃんのザコさ加減によるねぇ?』
鍛錬用の木刀を刀袋から出しながら、私はニヤリと口角を上げた。
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Kk(プロフ) - かぽさん» ありがとうございます!!気に入って下さって嬉しいです。これからもこの作品をどうぞよろしくお願いします! (2021年2月28日 14時) (
レス) id: 00d7e0ecde (このIDを非表示/違反報告)
かぽ - 「いっぱいちゅき」 です、気づいたら一気に読んでました。テストは捨てます、ありがとうございます。に読んで (2021年2月28日 12時) (レス) id: f5d3c9fe44 (このIDを非表示/違反報告)
Kk(プロフ) - ぱるむさん» ありがとうございます!!感謝感激雨あられです!! (2021年2月1日 17時) (レス) id: 00d7e0ecde (このIDを非表示/違反報告)
ぱるむ - うわああああああ、好きです。（唐突） (2021年2月1日 13時) (レス) id: 4fbbe91aff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：KK
| 作成日時：2021年1月29日 22時
