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弐拾漆 ページ29

No side

悠仁が目を覚ます数刻前──某レストランにて







「つまり君達のボスは、今の人間と呪いの立場を逆転させたいと

そういうわけだね?」






僧が着るような着物を身に纏った男が、目の前の火山頭にそう言った。

彼の目の前にいる火山頭と目から枝が出ている呪霊、そして布を頭から被っている呪霊がいる。

それらは勿論、人間の視界には捉えられていない。








「少し違う。



人間は嘘でできている。

表に出る正の感情や行動には必ず裏がある。

だが負の感情 憎悪や殺意などは偽りのない真実だ。



そこから生まれ落ちた我々呪いこそ

真に純粋な本当の(・・・)“人間”なのだ。


偽物は、消えて然るべき。」








そう語る火山頭に、男は「現状、消されるのは君達だ」と言う。

それに対し火山頭は「どうしたら呪術師に勝てるのか」と男に聞いた。








「戦争の前に、“3つ”条件を満たせば勝てるよ。




五条悟を先頭不能にし

両面宿儺 虎杖悠仁を仲間に引き込む。」


「死んだのであろう?

虎杖というガキは。」


「さぁ、どうかな。」








男の言葉に、火山頭は目を顰める。








「五条悟 やはり我々が束になっても殺せんか。」


「ヒラヒラ逃げられるか、最悪 君達全員祓われる。

「殺す」より「封印する」に心血を注ぐことをオススメするよ。」


「封印?その手立ては?」






「特級呪物 「獄門疆」を使う。」







その瞬間、火山頭の頭がグツグツと煮る音が聞こえてきた。







「獄門疆…?

持っているのか!!あの忌み物を!!」


「漏瑚、興奮するな 暑くなる。」


「お客様、ご注文はお決まりで」







店員が彼らに話しかけた途端、その店員は燃えカスとなった。

その光景を見ていた女性の悲鳴が響き渡り、それに乗じて店内にいる人が何だ何だと様子を窺う。








「あまり騒ぎを起こさないでほしいな。」


「これでいいだろう。」








漏瑚と呼ばれた呪霊が印を結んだと同時に、店内にいる全ての人が燃える。

そんな中、高い店でなくて良かったと咳を一つする男。








「夏油、儂は宿儺の指何本分の強さだ?」


「甘く見積もって8、9本分ってとこかな。」


「十分 獄門疆を儂にくれ!!

蒐集に加える。





その代わり、五条悟は儂が殺す。」

弐拾捌→←弐拾陸



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Kk(プロフ) - かぽさん» ありがとうございます!!気に入って下さって嬉しいです。これからもこの作品をどうぞよろしくお願いします! (2021年2月28日 14時) (レス) id: 00d7e0ecde (このIDを非表示/違反報告)
かぽ - 「いっぱいちゅき」 です、気づいたら一気に読んでました。テストは捨てます、ありがとうございます。に読んで (2021年2月28日 12時) (レス) id: f5d3c9fe44 (このIDを非表示/違反報告)
Kk(プロフ) - ぱるむさん» ありがとうございます!!感謝感激雨あられです!! (2021年2月1日 17時) (レス) id: 00d7e0ecde (このIDを非表示/違反報告)
ぱるむ - うわああああああ、好きです。(唐突) (2021年2月1日 13時) (レス) id: 4fbbe91aff (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:KK | 作成日時:2021年1月29日 22時

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