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拾伍 ページ17






悠仁が上半身だけ無事な人の下へ駆け寄り確認すると、「岡崎 正」と書かれた名札。







「正は…息子は大丈夫なんでしょうか!!」







この少年院に入る前に無事かと私達に訴えたあの母親の…








「この遺体持って帰る。」


「え」


「あの人の子どもだ。

顔はそんなにやられてない。」


「でもっ」








遺体を持って帰ろうとする悠仁に、恵は無理矢理立たせて「その遺体は置いてけ」と言う。

言い合いは激化していく。









「ただでさえ助ける気のない人間を、死体になってまで救う気は俺にはない。」







恵の言葉により、悠仁は怒り、胸ぐらを掴む。「どういう意味だ」と。


恵は説明した

今回の任務によって提供された情報を。

その時私も一緒に見たのだけれど…



あの岡崎という男は、2度目の(・・・・)無免許運転で下校中の女児をはねていたのだ。









「お前は大勢の人間を救け、正しい死に導くことに拘ってるな。



だが自分が助けた人間が、将来人を殺したらどうする。」


「じゃあなんで俺は助けたんだよ!!」








この時、私達は油断していた。

今回、最初から警戒して“見ていれば”気付いていたかもしれない。








「いい加減にしろ!!

時と場所をわきま──」







野薔薇が








『!!』








私が、呪いによって別の場所へと飛ばされなかったんだから。








───

──









ドスン!!!






『っつつ…暗いな…』






尻もちをついてすぐに立ち上がり、“見て”警戒心を研ぎ澄ます。

“いる”のは分かっているから。



目の前には、恐らく1級か下手したらそれ以上のレベルの呪霊が5、6体。

これはまたとんでもない所へと歓迎されたものだ。









『…ったく、本当これだから“上の連中”は嫌いなんだよ。』







視野をされに広げれば、恵と悠仁、そして“特級”の姿が見える。





ホラ、あの時と同じやり方。

邪魔なものは闇の中で消す──そのやり口は相変わらずってか?


胸糞悪い。









『──今回は緊急事態だ。

早急に終わらせる。』







草薙を抜刀し、構えを取る。


それと同時に、私は呪力(・・)を増幅させ







身体(なか)で眠っている“アイツ”の名を口にした。









『───来い、【八岐大蛇】』

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Kk(プロフ) - かぽさん» ありがとうございます!!気に入って下さって嬉しいです。これからもこの作品をどうぞよろしくお願いします! (2021年2月28日 14時) (レス) id: 00d7e0ecde (このIDを非表示/違反報告)
かぽ - 「いっぱいちゅき」 です、気づいたら一気に読んでました。テストは捨てます、ありがとうございます。に読んで (2021年2月28日 12時) (レス) id: f5d3c9fe44 (このIDを非表示/違反報告)
Kk(プロフ) - ぱるむさん» ありがとうございます!!感謝感激雨あられです!! (2021年2月1日 17時) (レス) id: 00d7e0ecde (このIDを非表示/違反報告)
ぱるむ - うわああああああ、好きです。(唐突) (2021年2月1日 13時) (レス) id: 4fbbe91aff (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:KK | 作成日時:2021年1月29日 22時

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