第16話 ページ17
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沈黙って辛くない？早く何か言ってくれ。そして早く私を解放して、帰らせて。トラファルガー・ローが黙り込んでから、私は先程の威勢が嘘のように身を縮めた。
もう私のこと全部話したじゃん。もうそれでよくない？本当は私だって何で貴方がここにいるのか聞きたい。けど堪えてるんだよ。何だか触れちゃいけない気がしてさ。要は気を遣っているんだ。このままここに居続けたらポロって言っちゃいそうだから早く解放して！！もう必死である。
「…取引だ、“A屋”」
脳内でギャースカ言った途端の言葉。おまけに“〜〜屋”というあだ名つきで名前を呼ばれてビクッとする。本日2回目の固唾を呑んだ。い、嫌な予感がするぞ…
「お前の能力は麦わら屋と同じだ。俺もお前も…いや、お前の方が麦わら屋の能力についてよく知っている───が、
「え？、まだ知らないって…この能力まだ何か、」
「俺がそのことについて話してやるし、お前を鍛えてやる。その代わり───」
「え？普通にスルーするじゃん。私の声聞こえてます？？？」
「俺が元の世界に戻れるよう協力しろ」
ニヤリと悪い笑みを浮かべる彼に私は心底ゲンナリとした。何でってそりゃあ、異世界から異世界の移動って手掛かりほぼ皆無じゃん。私なんかが協力できるはずがない。
「私じゃなくて他あたって下さい。荷が重すぎる」
「俺達のことを知っている…いや、“知り過ぎだ”
万が一でも情報を漏らされたら面倒だからな。だから互いにとって有益な条件を提示してんだろ。お前にとって能力向上は願ってもない事の筈だ」
「いや、だからって…相澤先生とかヒーローに頼んだ方が確実じゃあ、」
「あいつらは俺のことを信用してねぇ。俺の存在を酷く警戒してやがる。だから俺は奴らに殆ど情報開示してねぇよ。言っていることはただ1つ、“この世界のことを何も知らない”ということだけだ」
何だか触れちゃいけない所に片足突っ込もうとしている気がしてならない。嫌な汗が頬を伝う。
駄目だ、この一件はあまり関わらない方がいい。関われば確実に私は教員側を敵に回す。ただヒーローを目指すだけならこの人に個性を鍛えて貰わなくても大丈夫なはずだ。だって私はルフィの能力をよく知っている。彼はこの能力の更なる力を知っているらしいけど、ギア4でも十分プロに通用する。
───頭では、そう分かってるのに。
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たぴわか(プロフ) - 緑屋…ww (2022年10月30日 17時) (
レス) @page50 id: 95267a9cac (このIDを非表示/違反報告)
ば(プロフ) - 眠さん» コメントありがとうございます！端的に言うと前世の記憶はないためヒロアカそのものを知らない、けど何故か自分が転生したこと、ワンピースの知識はしっかり持ってるという謎めいた設定です！その理由は後々分かるかも…しれないし分からないかも…って感じです (2022年10月30日 16時) (レス) id: a47860cb56 (このIDを非表示/違反報告)
眠 - コメント失礼します！少し気になったんですが夢主さんはヒロアカという漫画だけ知っていて、キャラ及びストーリーなどは知らないという感じですか？ (2022年10月30日 13時) (レス) @page8 id: c3c12ef3af (このIDを非表示/違反報告)
冷凍保存食品(プロフ) - 緑屋なのおもろいwwwwwなんかめっちゃ好きだwwwwwww応援してます💪 (2022年10月26日 22時) (レス) @page50 id: 5ac8dc0a14 (このIDを非表示/違反報告)
さささ - はい！大丈夫です。ご丁寧に対応ありがとうございます！！細かくすみませんでした。本当に面白いです！頑張ってください。応援してます(*´`) (2022年10月25日 11時) (レス) @page41 id: 6ec0373f36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ば
| 作成日時：2022年10月21日 0時
