第13話 ページ14
・
流石にトラファルガー・ローとの距離が近くなったので、別の話題となった私達3人。
あと十数mで、彼の前を通ろうとしている。
「トラファルガーせんせーさよーならー！」
「また明日ー！」
「さ、さよならー…」
「…」
芦戸ちゃん達が彼に挨拶したので、というか挨拶自体は普通なので私も当たり障りなくしておく。挨拶ガン無視、視線すら合わない。っよし！私に平穏が訪れた！！あとはこのまま芦戸ちゃん達と家路につくだけ───
「身十伸A」
「「「！！？」」」
そこまで大きな声でなかったのに、私達3人は肩を揺らして勢いよく振り返る。次に2人は私を凝視し始めた。や、やめてー！！私何もしてない！！
「Aちゃん、トラファルガー先生に何かしたの?」
「ななななななななななななななんも????」
「めっちゃ動揺してんじゃん」
「だって!!本当に!!何もしてない!!!」
「まぁそーだよねー」
「おい、お前のその耳は飾りか？」
「はいスイマセンっ聞こえております！！」
「テメェに用がある。拒否権はねぇ、来い」
トラファルガー・ローの眼光間近に見ると怖ぇええぇぇえ。無理、ワンピースの主要キャラたちはよく平然としてたな。私は今にもちびりそうだよ。
私の返答を聞いた彼はスタスタと校舎の方へ歩みを進め始め、私は芦戸ちゃん達と再度向き合う。
「…ごめん、呼び出しくらったから行くね…
骨は…明日拾って…」
「「A/ちゃん死ぬなー！！！」」
トラファルガー・ローの実力はよく知っている。今の私じゃあまず逃げ切れるはずがない。2人に心配そうな顔をされながら見送られた私は、肩を落としトボトボと彼の後ろをついて行ったのだった。
「遅ェ、もっと速く歩け」
「はいただいまァ！！(ヤケクソ)」
彼の実力云々の前に、あの人一人殺せるんじゃないかという鋭い眼光とオーラを前にして逃亡できるはずがないんですけど。
というかもっと速く歩けとか言うけどそのコンパスの長さを自慢してるんですか？？？私の足が短いって？？？
ちょっとイライラしながら早歩きで追いついたのはいいけど、私の考えていることを見抜いたのか鼻で笑われた。ムカつく。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 576人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
たぴわか(プロフ) - 緑屋…ww (2022年10月30日 17時) (
レス) @page50 id: 95267a9cac (このIDを非表示/違反報告)
ば(プロフ) - 眠さん» コメントありがとうございます！端的に言うと前世の記憶はないためヒロアカそのものを知らない、けど何故か自分が転生したこと、ワンピースの知識はしっかり持ってるという謎めいた設定です！その理由は後々分かるかも…しれないし分からないかも…って感じです (2022年10月30日 16時) (レス) id: a47860cb56 (このIDを非表示/違反報告)
眠 - コメント失礼します！少し気になったんですが夢主さんはヒロアカという漫画だけ知っていて、キャラ及びストーリーなどは知らないという感じですか？ (2022年10月30日 13時) (レス) @page8 id: c3c12ef3af (このIDを非表示/違反報告)
冷凍保存食品(プロフ) - 緑屋なのおもろいwwwwwなんかめっちゃ好きだwwwwwww応援してます💪 (2022年10月26日 22時) (レス) @page50 id: 5ac8dc0a14 (このIDを非表示/違反報告)
さささ - はい！大丈夫です。ご丁寧に対応ありがとうございます！！細かくすみませんでした。本当に面白いです！頑張ってください。応援してます(*´`) (2022年10月25日 11時) (レス) @page41 id: 6ec0373f36 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ば
| 作成日時：2022年10月21日 0時
