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…さて、どうしようか。

指定暴力団を目の前にして、私は逃げる策をいくつか考える。

瞬間移動…してもいいけど、見える範囲での距離しか出来ないし、割と疲れるからそんなに使いたくない。

かと言って、走って逃げきれる自信もない。足速いだろうし、てか足長いし。

幻覚魔法…は止めておこう。すぐ解かれる気がする。







…あ、これ詰んでいるってヤツですか?

え、ここで人生終わりたくないんだけど。




ていうかそもそも、この人達は何で私に構うんだ?

…ダメもとで聞いてみるか。







『…入学したばっかのしょぼい1年生に、どうしてそう構うんです?先輩方。』


「しょぼい…ですか。貴方、自分が本当にそう思うんですか?」


『?』








…そりゃあ、指定暴力団なんてより数倍もしょぼいでしょ。私。

私の思考を読み取ったのかは分からないが、私の顔を見て盛大に溜息をつくアズール先輩。








「あれほどまでに完璧な防衛魔法、1年生…しかも新入生にできる筈ないでしょう?

先程の瞬間移動の魔法だってそうだ。アレは本来、2年で習う魔法ですよ?

そんな優秀な魔法士見習いの技量がどれほどのものか、そしてそのような方が何故ディアソムニア寮ではなくイグニハイド寮なのか…

それが知りたいのですよ、僕は。」








…多分、私に近づく理由がこれだけじゃない気がする。

例えば…私のユニーク魔法が知りたくて、それを手に入れたい、とか。

充分にあり得る話だ。私のユニーク魔法は、使い方によってはかなり強いものだって自負している。


まだこの学園に来てからユニーク魔法は使ったことがない。

…使う場所考えなきゃな。この人達(指定暴力団)に見られたら一発でアウト。

何かしら取引を持ちかけられて、取られるのが目に見える。









「まぁ、この話はまた別の機会にしましょう。

そろそろモストロ・ラウンジの準備をしなければならないので。」


「機会がありましたら、是非立ち寄ってみて下さい。

最高のおもてなしをさせて頂きますので。」


「絶対に来てねぇ、キンメダイちゃん♡」









モストロ・ラウンジの準備があるからとアッサリ解放してくれた指定暴力団3人組。

…これから絶対に1人で行動しないようにしとこう。

そう心の中で誓ったのだった。

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あーんこ - たまにでてくるノヴァっていうのは夢主のことですかね?自分の設定した名前と混合していて少し気になります、、、話はとても面白いです! (2021年3月31日 2時) (レス) id: 03da1b8318 (このIDを非表示/違反報告)
かぽ - あぁぁぁぁ、すきだあぁぁぁぁぁぁ!!、!、!、mん (2021年2月28日 18時) (レス) id: f5d3c9fe44 (このIDを非表示/違反報告)
Kk(プロフ) - 潤華さん» はい、固定となっています (2021年1月3日 14時) (レス) id: 30c3420c66 (このIDを非表示/違反報告)
潤華 - コメ失礼します、この小説は名前固定なんですか? (2021年1月3日 14時) (レス) id: d0653d3f00 (このIDを非表示/違反報告)
Kk(プロフ) - 木の葉月さん» 本当ですね!ご指摘ありがとうございます!訂正させて頂きました。 (2020年12月28日 22時) (レス) id: 30c3420c66 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:KK | 作成日時:2020年11月18日 11時

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