2．幽霊の兄ちゃんと大学生の私 (ページ6)

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第47話ページ6

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琴音のストーカー撃退以降、Aはまたまた平凡な日々を過ごしている。

…というか、いつも平凡です。異例があるとしたらコナン少年と沖矢さんが現れた時かな、あの2人事件を呼ぶし(死んだ目)

そんな平和且つ幸せな毎日を過ごす中、Aがバイトをしている時だった。

カランコロン鳴り響くベルは、店のドアのベルの音。耳に届いた瞬間に彼女は顔を上げ、来店されたお客様に「いらっしゃいませ」と口を開こうとした。

が、来店した人物に彼女は珍しいと目を丸くする。

「あら、今日もバイトなのね貴女。」

「哀ちゃん！いらっしゃい、今日は1人？」

「えぇ。」

クールビューティーな小学生、灰原哀。いつも誰かと行動している彼女だが、今日は1人らしい。

驚いたままなのも失礼なので、Aはカウンター席を案内し、注文を聞くと「紅茶。貴女のおすすめでいいわ」と哀から返ってきた。

いつもの言葉のテンプレートを並べ、Aはキッチンへと向かい、紅茶の準備をする。

Aは少しだけ緊張していた。何故なら、ここまで簡単に機会が巡ってくる(・・・・・・・・)とは思ってなかったから。

チラ、と時計を見れば丁度バイト上がりの時間。
紅茶を出したら上がらせてもらって、哀ちゃんにお茶一緒にしていいか聞いてみよう。

そんな事を考えているうちに紅茶は完成し、出来立て熱々のままAはそれをカウンター席に運ぶ。

「哀ちゃんおまたせ。紅茶です。」

「ありがとう。貴女、今日バイトはいつまで？」

「実はもう上がりなんだ。」

「あらそう…ねぇ、このままお茶、一緒にしていかない？」

「勿論！哀ちゃんとなら大歓迎！ちょっとまってて！」

Aが分かりやすく喜べば、灰原はフッと微笑し、ゆっくりでいいわよと彼女に告げる。が、それは彼女の耳に届くことはなった。既に裏へと行ってしまったから。

Aのはしゃぎようを見た灰原は、彼女が自分より1つ上の女性には見えないとクスクス笑ったのである。

一方、Aはというと、まさか灰原の方から誘われるとは思ってもいなかったため、純粋に喜んでいた。

と同時に、作戦実行に移すチャンス(・・・・・・・・・・・)だと意気込んでいたのである。

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