呪霊が9体 ページ10
暫く森の中を進んで行くと、なにかが見えた
無限を張った状態で近づくと
それは少し筋肉のついた子どもの腕だった
ガサガサ ガサガサガサ
そう音を立てながら現れたのは呪霊
子どもの条件にあてはまるAを食べに来たのだろうか
24人も食ったのでそれなりに知識をつけていると思ったが、そうでもないらしい
帳には気づいたもののそれが何かを知らない
つまり知識のない特級呪霊
Aはダメ元で口を開く
『おい、子どもはどうした』
呪霊はその問いに答えるわけもなく、呪力の塊をAに放つ
『…チッ』
Aはそれに同じ事をして返した
同じ特級でも実力は天と地の差、いやそれ以上だ
呪霊は呆気なく祓われ消えていく
ボトボトと音を立てて降ってきたのは攫われていた子どもだったモノ
ただ1人、子どものままの少女がいた
Aは急いで少女に駆け寄り反転術式で治療を施す
虫の音だった呼吸がヒューヒューという確実なものへとかわっていく
少女は片腕と片足を失っており、目玉も1つ失っているようだった
＿＿このまま死なせたほうが楽なのではないか＿＿
Aにそんな考えがよぎった
「…た、けて…」
か細く､しっかりとした声がAの耳に入る
『クソっ…!!』
Aは歯を食いしばり再び反転術式に専念する
.
どれほど経ったのだろうか
少女はなんとか一命を取り留めた
Aは取り敢えず少女だけを背負って補助監督が待機している所までとぶ
『今すぐ最寄りの病院に車まわせ』
慌てる補助監督をよそに伝える
幸い、すぐ近くの病院に電話すると対応してくれるそうだ
続いて窓にも電話し少女があの両親の娘であるかの確認をするため病院に同行してもらうように伝える
病院では既に救急搬送の準備は出来ているらしく少女を渡すとすぐに奥へと消えていった
Aの顔色をうかがう補助監督に『戻る』とだけ伝え、森の中へととぶ
奥へ進み先程の腕の手首をもう一度よく見る
そこには少女の手首にもあったミサンガがついていた
腕を優しく下から持つと、Aは森を出る
それはまだ昼過ぎの出来事だった
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琥珀ちゃん - 200票目失礼します‼︎‼︎すごく面白くて自分の好みにぴったりですので、更新ゆっくり頑張ってください‼︎‼︎ (2023年3月7日 0時) (
レス) @page31 id: aa1694b802 (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - 更新をゆっくりとお待ちしております。 (2022年2月14日 21時) (レス) id: 34cc6e23be (このIDを非表示/違反報告)
ケイジ白亜(プロフ) - 46猫さん» 頑張ります!!応援ほんとうにありがとうございます!! (2021年12月18日 12時) (レス) id: be602eea96 (このIDを非表示/違反報告)
46猫(プロフ) - これからも更新頑張って欲しいです!応援してます! (2021年12月16日 21時) (レス) @page30 id: 0e9ac0fa1e (このIDを非表示/違反報告)
ケイジ白亜(プロフ) - 黒猫さん» 神が私を神と認めてくれた。神気取りではっちゃけてやろ。いつも本当にありがとうございます。頑張ります!! (2021年12月5日 21時) (レス) id: be602eea96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ケイジ白亜 | 作成日時：2021年10月25日 21時
