7話 ページ8
No side
Aチーム対Dチームは初戦という事もあって、誰もが注目していた
小型通信の声はオールマイトにしか聞こえていない
皆は話の内容が気になりつつも一般入試の主席である爆豪を見ている
はじめこそは緑谷が優位に立っているように見えたが、すぐに覆る
爆豪の圧倒的センスに逃げてばかりの緑谷
決着は見えたようなものだった
獅恩もしかりだ
緑谷の咄嗟の判断力や思考力は素晴らしいと素直に思う
だが爆豪はそれらを上回っている
一方的が似合う光景だ
しかし一つ気がかりがある
なぜ爆豪はそんなに緑谷に突っかかるのか
はっきり言って、今の爆豪が緑谷に負けるとは思わない
爆豪もわかっている筈なのに
それでもなお突っかかる
終盤にかかり、戦いに更に拍車がかかる
これ以上は緑谷自身が危ない。中止にした方がいい
獅恩の声を筆頭に皆もそれに賛同する
「双方、中」
オールマイトが中止を呼びかける途中
緑谷が爆豪とぶつかる直前
“___!____!!”
マイクから僅かながら声がもれた
何事かとモニターを再び見る獅恩
誰もが緑谷と爆豪がぶつかり合うと思ったその時
緑谷は、上に向かって攻撃を放った
動いていた口が止まる
緑谷の攻撃はビルを半壊させ、不利に立っていた麗日を形勢逆転させ優位に立たせた
ヒーロー側の勝利条件はヴィランを捕まえるか核の回収
てっきり緑谷達はヴィランの捕獲をしていくと思っていた獅恩は驚きからか､薄く開いた口が塞がらないままだった
続く (更新停止中)
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作者名：ケイジ白亜 | 作成日時：2021年10月15日 22時
