L e t t e r 2 (ページ6)

今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:6,049 hit

story32 ページ6

Aside

祐也くんの話はすごく面白くて .
話していて苦になることは1度もなかった。

だからこそ別れが近づくほど .
寂しさがこみ上げてきた。

そして . 今はもうお別れの場所。

祐也くんに不快な思いをさせたくない気持ちでいっぱいだったけれど .
寂しい気持ちが上回ってしまった。

涙がこぼれそうになるのを防ぐために下を向いていると . 突然温かい温もりに包まれた。

.

それは紛れもなく祐也くんで。

初めは驚いたけど . 素直に祐也くんの優しさを感じたかった。

.

離れたくない。
このまま時が止まればいいのに＿＿＿＿＿。

.

.

そう思ったけれど .
そんな夢のような話は言ってられない。

自分の気持ちを抑え込むように .
祐也くんから離れようとした。

このまま祐也くんといると . 自分の欲がもっと溢れ出す気がしたから。

.

" 待って！！ "

そう聞こえ . 手を引かれた。

そして気がついた時には .
唇に温かい感触と . 目の前にドアップの祐也くんの顔。

.

私 . 今キスされた. . .？

あのアイドルの手越祐也くんに .
" キス " されたの＿？