家庭教師の伊野尾さん (ページ19)

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17話ページ19

Aside

「‥美味しい‥ですね」

慧『でしょ！俺ね小さい時によく作ってもらってね！お母さんから教えてもらったー』

楽しそうに話す先生は、まるで子供みたいで

思わず、ぷっと笑ってしまった

慧『ちょっ！聞いてないでしょ！』

「わ！やめてくださいー！」

コノヤローと言いながら、私の髪の毛をワシャワシャやる先生

よく彼女がいるのにこんな事‥

ピンポーン‥

「‥？誰だろ‥げっ‥涼介‥」

慧『あ、さっきのイケメンだ』

何しに来たのか‥

ガチャリと扉を開けると

紙袋を私に出して来た

「？‥涼介これ‥」

涼「母さんが、Aにって‥多く作ったからって‥」

そこに入っていたのは、涼介ママの美味しそうな肉じゃが

「わぁ、ありがとうっ‥ぁ、先生っ！！」

慧『肉じゃがだぁぁ！！！』

うるせーなこの先生は

涼「っ‥そ、それよりこの人誰だよ‥っ」

「へ？‥家庭教師の伊野尾先生だよ」

慧『家庭教師の伊野尾です』

涼「向かいに住む、山田です‥」

慧『さっきはごめんね、いきなりドア閉めたりして‥」

涼「いえ‥気にしてませんから‥」

涼介いつもより冷たい‥どうしたんだろ‥

さっきの私のこと、また怒ってるのかな‥

「‥涼介‥ごめんね、さっき私‥というか‥今日‥怒って‥涼介の言ってること、正しいことなのに‥」

涼「‥まぁ、あんま無理すんなよ？俺でよかったら相談乗るし‥な！！」

そう言って、私の頭を優しく撫でると

じゃっ、と言って帰っていった

慧『ふふっ、彼氏っすか？』

「違うっ！！！」

私が好きなのは、先生だよ‥

涼「‥あの男‥誰だよ‥っ」