自作自演カレシ 2章 《Kei inoo》

25話 ページ1

Aside



「慧‥朝‥」


慧『んぁ‥やだ‥寒い‥』




サッパリとした髪型になった慧を今日も起こす



そして、今日も‥彼は彼自身を演じて生きていく‥




慧『おはよ‥A』




「おはよう‥慧‥」




寝癖ひっどい‥目開いてない‥



また寝ようとしてるな！！




「‥ほら、おきて‥んっ‥ふ‥んっ‥」



寝起きの彼は甘え上手‥


いつもキスしてくる‥




慧『んっ‥んんっー‥』




あー、ためだ‥起きる気ゼロ‥




「‥んっ、おきへっ‥っ‥ふぁっ」




チロチロと様子を伺って舌が入ってくる



あーもぅ‥


私も弱いなぁ‥


結局甘えてるからね‥









あの日の夜‥彼の衝撃の裏事情を聞いた


慧は、人の愛し方を知らなかった


だから、自分の手を汚して私を守っていた


それを知った私は大泣きした



泣いて泣いて‥



その日を境に慧がものすごく私に過保護になって



慧がこんなに甘えてくるようになったワケ









ただ一つ変わってないのは









「‥や、やめてくださいっ‥っぁ」





慧『‥あーあ、死 んじゃった、つまんねーの‥もっと楽しませろよ‥』



自作自演‥




これは、何一つ変わってない





毎日毎日、夜遅くまで起きて頭を働かしてる


ま、そう考えれば‥甘えてくるのも無理ないかも‥









今日も、自作自演なカレシは


私の隣にいます‥

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