羅刹学園の天才【桃源暗鬼】

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入試審査を終え、羅刹学園の教官【無陀野 無人】は
合格した少年を教室の扉の前まで連れてきていた

すると彼のポケットから携帯の着信音が廊下に鳴り響く



プルルル…ピッ




無「なんですか？校長」


校《無人君 合格者 出したんでしょ？》



無「・・・」


無陀野無人の視線の先には、 その合格者の1人である少年が
まだ扉の前で何やら考え事をしていた


少「___いや貫禄のある感じで登場する方が…」


無「(イラッ)さっさと入れ」


彼は教室へと少年を蹴り入れた


無「それが何か？」


校《だーって 無人君さー》



ｰｰ 君ここ数年間 合格者「０人」だったじゃん ｰｰ



校《何々ー？何があったのー？》


無「たまたまですよ」


校《まぁ不作が続くと急に豊作になるって言うからねー
　 十数年に一度の粒揃いってことだね
今年はあの子もいるし 期待大だねー》


無「まだどーなるかわかりませんよ」


校《えーでもさー 声ちょっとワクワクしてない？》


無「 」

無陀野無人は口元にあった自身の左手を下げた


無「耳衰えたんじゃないですか？
桃太郎機関との戦いは命懸けです
　 使えないと判断したら即退学ですよ
もちろん彼女も例外ではない」


校《ツンデレだねー
　 まぁ死なないように死なないくらい
強く育ててあげてよ》


無「当然です」

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