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そこからの行動は速かった。
そのツバメにしたのと同じ濃度のアルコールを蒸留し、同じ割合で硝酸と混ぜ合わせた。
自明とも取れるそれを証明するために、千空君はもう一度、腐食液を石化したツバメにかける……
千空「教えてやるよ、デカブツ。科学ではわからないこともあるじゃねぇ」
ツバメの石にヒビが入る…
千空「分からないことにルールを探す、その地道な努力を」
さらにそのヒビが全体へ広がっていき＿
千空「科学って呼んでるだけだ」
石化がとけた＿＿＿＿
大樹「う、うおおおおおおおお！！！！」
A「
その様子に大樹君は歓声を上げる。石化がとけたツバメは翼を大きく広げ、大空へ羽ばたいていった。
そんな千空君の顔はどこか清々しくて
太陽の光が彼の表情を更に明るく見せていた。
＿＿敵わない、なぁ
千空「実験始めて一年で…第百何十回目？意外と早かったな」
A「やーっぱり地道にコツコツが唯一の武器、それが私ら人間のアプローチだもんね」
千空「ｸｸｸ，ファンタジーに科学で勝ってやんぞ。唆るぜ、これは…！」
清々しくて、何処かとても楽しそうな表情の千空は大樹に向けて言った。
千空「大樹らテメーのブドウの手柄だ。最初に助ける人間くらいテメーが決めろ」
千空に指差された大樹は笑みを浮かべる。
大樹「ありがとう千空！」
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作者名：悠璃 | 作成日時：2021年7月2日 21時
