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「水力発電所！！作っちゃったよ…ゴイスーすぎでしょコレ、千空ちゃん…！」
「ククク、お褒めの言葉ならこのクッソゴツい水車作ったクロム＆カセキのジジイにくれてやれ」
千空ちゃんの言葉にクロムちゃんとカセキちゃんは、涙を流しながら腕をｶﾞｯと組んだ。
千空ちゃんなかなかストレートに褒めてくれないから嬉しいんだよね、わかる。
けど、これだけだと電気が垂れ流しになっちゃうから電気を溜め込むハコ『バッテリー』を作るらしい。
鉛の板2枚をリューさんに漬け込む、らしい。
んー、今回はちょっと分かる！
「！てことはもうこの先ずーっとあの超〜必死で金狼と回すグルグルやんなくていいってことぉ…？」
話を聞いていた銀狼ちゃんが、千空ちゃんに聞く。
「あ"ぁ"一生な。言ったじゃねぇか動力の時代だってよ…！！」
「動力ばんざぁぁぁあい！！！」
サボり魔の銀狼ちゃんはともかく堅物真面目の金狼ちゃんまですっっごい喜んで兄弟仲良くハイタッチ。
やっぱり腕力グルグル発電、辛かったんだね(￣▽￣;)
水車活用第2弾はラーメン代としてやらされていた製鉄炉に空気を送るアレ。
「火ー燃やしまくるフーフー装置もついにレベル3だぜ…！！！」
レベル1 布で空気を送るパタパタ装置
レベル2 ラーメン代のフーフー装置
レベル3 水力発電所
「地獄の製鉄がついに機械化…！！」
石神村の人達は涙を流しながら皆でハイタッチ！
動力って素晴らしい！！！
その後、千空ちゃんたちは電球を作ってた。
……もう驚かない。そろそろ慣れてきたかも？
電球を作り始めて2ヶ月後、今日は点灯テストの日。
「ヤベー，雪だ。千空、点灯テスト中止か？」
「いや出来れば今日がいい」
木に巻きつけた電球が、まるでイルミネーションのようにｷﾗｷﾗｷﾗｷﾗ光る。
一気に現代に戻ったみたいだ。
どうやら今日は、クリスマスらしい。
メリー・クリスマス！
と、良かったのはここまで。
『真空管』って電子のギアを作るのに使えそうなフィラメントが、見つからない。
銅をチューブ型にしても熱線は燃え尽きた。
何度も試してみたけど上手くいかない。
___辺りには失敗した真空管が散らばっていた。
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作者名：悠璃 | 作成日時：2021年7月2日 21時
