今日:4 hit、昨日:6 hit、合計:54,563 hit
小｜中｜大
科学の武器 ページ28
no side
「あぁぁああぁぁあああー！！！」
「千空ー！！あぁぁ、へんじ……返事をしてくれ、頼む！そんな、違う…ダメだ！
千空、お前はこんな……んなところで死んでいいわけないんだ。いいわけないだろー！！」
駆けつけた大樹と杠、そしてAは、頸神経を砕かれた彼の死を嘆き悲しむ。
突如、前触れもなく岩を持ち上げた大樹。
「俺は冷静だ」と杠に伝えて、簡単な作戦を語る。
杠「大丈夫だよ、大樹くん。
あのとき4人で約束したんだから、上手くいくよ。きっとそういうのって＿＿＿」
大樹「ありがとう杠！」
岩を上空へぶん投げた大樹。
霊長類最強の男が瞬時に警戒したのは、岩自体が囮である可能性。
岩の起動を読みつつも、司は決して大樹から目を切らない。一度自分に対して素早く、そして威力を持った蹴りを仕掛けてきたAからも。
唯一の誤算。
司の本能では女性は男の武力で守られるべき存在。
そこにAという例外がいようとも、司のそれは変わらない。
本来間違ってはいない。
この原始的な
だが＿＿＿＿＿科学は、全ての者を平等にする！！
動いた杠が投げたのは小さな壺。
千空が最期に残した、科学の忘れ形見。
黒色火薬のバラ撒かれたそこに、
大樹が投げた岩が落ちる＿＿
「さらばだ、司……！！！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 77人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：悠璃 | 作成日時：2021年7月2日 21時
