大樹vs司 ページ20
A「君達2人で今直ぐにでもここから逃げるか、全員で戦って司のs「即答だー！！」」
本当に即答だ。
大樹「一緒に行くに決まってるだろー！俺と杠を見損なうな！千空、A！」
A「
千空「Aに同感だ。逃がしといた方が合理的かもっつう話だ」
杠「うんうん、イケメン君が増えてるし、全然わかんないけど！！私も何か手伝う！」
ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ頭を振る杠さん。
大樹「司がもし本当に石像を壊して、人を殺してるのなら、俺は絶対に「殺してるっていうのは、うん捉え方の問題だね」」
うーわ来た、思ってたより速かったけど。
司「間引いてるんだ，新世界のために」
大樹君と杠さんの前でも堂々と言った。
つまり、邪魔するなら容赦ないってことか。大樹君が杠さんを庇うように司君の前に立つ。
司君の手から壊してきたであろう石像の欠片がこぼれ落ちた。流石の彼でも実感したんだろう。
大樹「千空、A、もしもの時は杠を頼む！！司は俺が止める！」
A「は、はぁ？ち、ちょっと待てって！！」
制止も虚しく大樹君は司君に突っ込んでいく。
バカじゃねぇないの？！
霊長類最強とまで言われた(らしい)アイツに拳だけで敵う訳ねぇだろ！！
私達2人は近くにあったクロスボウを放つ。千空君は前へ、私は気配を消して司君の背後に回る。本当は切り札として使いたかったけれど、こんなに早く使うことになるなんてね。
一瞬でいい、隙をついて2人を止める！
そんな考えは……無惨に散った。
司君は、千空君が放ったクロスボウをまさかの素手で掴み、隙を与えず大樹君に蹴りをいれた。
即座に背後に回って私が放ったクロスボウですら掴んだのだ。死角から私が狙って蹴りを入れたが、それすらも容易く受け止められた。
司「俺の蹴りを受けて、倒れなかった人間は初めてだ。うん、それ以上に…君は今、攻撃できなかったんじゃなくて，する気がなかった。どうしてだ？」
大樹君は人を傷付けないんだろう。…例え、それで自分が傷つくことになっても。
あぁ、真っ直ぐなところが彼によく似てる……
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作者名：悠璃 | 作成日時：2021年7月2日 21時
