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「･･･何それ？オレの事バカにしてんの？」
え？って顔のAちゃんを押し倒す。
「･･･どんだけ待ったと思ってんの？」
「いや、そういう意味じゃなくてっ」
言い終わらないうちに唇塞いじゃった。
やっとオレのもんだ。
彼女として初めてキスが出来て調子乗って止まんなくなってる。
ずっとこうしたかったんだ。
もうちょっとって角度変えようとしたらそのまま肩押されて俯かれた。
「･･･やだった？」
やば。ガッついちゃったし。
ううん？って首振って胸元キュッて掴んでる。
「ちょっとだけ一緒に飲みたいから。ね？」
上気した顔で上目遣いでそう言われたら従うしかない。
･･･にしてもピッチ早くね？
「大丈夫なの？」
何度も一緒に飲みに行ってるけどこんな飲み方してなかったのに。
「･･･もしかして緊張してる？」
途端バッて目が合ってすぐに逸らされた。
可愛すぎんだけど。
今日のAちゃんはどこか挙動不審だ。
そのまま肩抱き寄せたら肩がすくんでる。
「緊張解すために飲んでんならもう止めとかない？」
Aちゃんの持ってるグラスをそっと取り上げてテーブルに置いた。
「あっ。」
って小さく叫んで所在なさげにしてソワソワしてる。
そんなAちゃんの顔覗き込んで
「期待してくれてたんだ？」
ってちょっと意地悪言うと
はぁーって小さく息を吐いて
「･･･期待っていうか覚悟･･･？」
「何それ？
オレとそういう事になんのに覚悟いんの？」
まだ迷ってるって事なの？
「いや、覚悟っていうか勇気っていうか？勢いっていうかっ。」
言ってる事わかるようでわかんない。
「･･･まさかまだ北山じゃないとダメだとか言わないよね？」
「ちがっ･･･そうじゃなくて、太ちゃんだから緊張するっていうか･･･。」
「･･･ねえ？聞いていい？」
よくわかんないしオッケー貰えてからずっと気になってた。
「オレの事、好き？」
濁せない所まで来てる気がした。
正直、付き合うってなっても徐々にオレの事好きになってくれればって気持ちもなくはなかったから。
オレの問いに多少驚いた様子だったけど、でも真剣に目を見つめてきて
「太ちゃんの事、好きだよ。」
って。
嬉し過ぎて気付いたら抱きしめてた。
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作者名：Haru
| 作成日時：2018年2月25日 21時
