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でも、久しぶりに見る彼に困った顔で
また勘違いしそうな優しい視線を向けられると
それもいいかな、なんて流されそうになるから自分はかなりこの男が好きみたいだ。
「俺は半端な気持ちで誘ったわけじゃなかったよ?Aの事もっと知りたいって思ってたし、・・・実はあの日より前にもAの事見ててずっといいなって思ってたんだって。」
「前って・・・?っていうか彼女いるのによくそういう事言えるね。」
「・・・彼女?そんなのいねーし。彼女になって欲しい子は目の前にいるんだけど。」
・・・え?
「さっきの子、彼女じゃないの?」
「さっきの?あぁ、あの子は会社の後輩で、まぁ、言い寄られてるっていうか。でも違うし。」
「違う子に腕取られて満更でもなさそうだったけど?」
そっか。
会社の後輩。
そう言われると、どんどんひろの言う事が現実味を増してきて
・・・私を彼女にしたい、前から私の事知ってた、とか言うひろの言葉を間に受けて少しずつ浮かれて来てる自分。
「・・・・・・A、もしかして妬いてた?」
「え?!そんな訳ないじゃんっ。」
「いやいや、あの若くて可愛い子にちょっとモヤっとしちゃったんじゃね?」
「・・・違うし。」
若くて可愛いってわかって言い寄られてて
本当にこの人はあの子の事何とも思ってないんだろうか。
彼の言ってる事はほとんど当たってて
つい不機嫌になる私を可笑しそうに笑ってる。
「さっ、こんな所でこんな話もないでしょ。どっか行こうぜ?」
またあの夜と同じように私の腰に手を回してくるひろ。
・・・またあの時間を過ごせるんだね?
しかもこれからずっと。
「ねぇ?名前、聞いていい?」
ひろ、かどうかもちゃんと知りたいしね。
そんな私の言葉にわかりやすく眉を顰める彼の名前はいったいなんていうんだろう?
「おまえな?失礼にも程があるぞ?北山 宏光!ひろ!忘れてたの?」
・・・本当だったんだ。
その事実だけでなんだか全て信用しちゃいたい気分になる私はきっともう、ひろに恋してる。
「まずは私の事、なんで前から知ってたか聞かせてよ?」
今日の夜の始まりは
その話を聞いてからでも遅くない。
ワンナイトで終わるはずだった男は
これから先、私の最愛の人になりそうだ。
「ワンナイトの彼。」
Fin
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Haru(プロフ) - みちこさん» ありがとうございます!なかなか接戦でしたがどれだけ投票が増えてもこれは浮動でした(笑)ご期待に添えるよう、頑張ってみます!♪ (2019年11月11日 21時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
みちこ(プロフ) - こちらはワンナイト北山ver.になったのですね(^.^)そちらも捨てがたかったので嬉しい(^_^)楽しみにしております! (2019年11月11日 20時) (レス) id: 95022a0a60 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - nayuさん» どうしよう?早く続書かなきゃ(笑)なのにここへ来てなーんにも思いつかないという事態が!!どうしよ(笑) (2019年10月29日 16時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
nayu(プロフ) - くぅぅー!!北山サイドもキュンキュンするーっ!!やっぱり会えない時間、みっくんはモヤモヤしてたのねー!次で終わるの淋しいけど、早く続きがみたいわ! (2019年10月26日 10時) (レス) id: 2eb65113c9 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - れいさん» れいさーん♪寝る前に読んで興奮していただけてありがとうございます(笑)ようやく二人きりになって彼女にしてもらいました!ほんとね、もうあの記事がね、やばすぎて!一年の友達期間も楽しめそうだしそのどきどき感が堪らないーっ(興奮) (2019年10月24日 14時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Haru | 作成日時:2019年7月4日 22時