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・・・部屋に入れてもうてるし。


あかんやん。


でも外でああだこうだ言ってて人目に付いたらマズイって。


それもあるけど、ほんまに錦戸さんの顔見たらこのまま帰すなんて出来ひんかってんもん。


「・・・何回か電話くれてたのに、出れなくて・・・」


ずっと気になってたからごめんなさいって謝った。


「ほんまやで。めっちゃ傷付いたし。」


ってニヤってしてる。


ああ、その意地悪そうな表情に弱いねん。


顔だけ意地悪でめっちゃ優しいの知ってるもん。


途端、


「マジでめっちゃ会いたかった・・・」


抱きしめられて、掠れた声で耳元で呟かれた。


・・・あかんねんてだから。


嬉しくてギュッって腕回しそうになる。


自分の理性と必死で戦って押し返そうとしたら、更にグって力込められた。


「もうちょっとだけ・・・ごめん。」


・・・少しだけこのまま錦戸さんの胸の中にいたい。


ほんまにホッとすんねん。なんなんやろ・・・?


みっくんとは違う、香水じゃない男の人の匂い。。。


しばらく抱きしめられてからそっと離れてった。


とてつもなく寂しくなる。。。


「そんな顔してたら襲ってまうで?」


頭ポンポンしながらまた困り顔やん。


・・・いっつもこの顔させてるわ、私。


「さっき泣きそうな顔してたやん。なんかあった?」


「・・・ちょっと仕事疲れたなあって。」


みっくんと会ってないとか言われへん。


「・・・そっか。お疲れ様。・・・北山とは?あれから上手いこと行ってる?」


「行ってる・・・と思います。」


あれ?なんでこんな中途半端に答えてんの私アホやん。


「オレ、出る幕ない?」



急にまた距離縮められて見つめられる。


視線そらせないまま


「・・・大丈夫で」


言い終わらないうちにキスされてた。


前した時と違う。


すっごく優しくて気持ち伝わってくる。


アタマであかんって思ってんのに、全然拒まれへんし。


涙出そうなくらい優しいキス。




「・・・やからちょっとは拒めって。」



って唇離された。


「・・・だって錦戸さん、優しいから・・・」


ポロって涙出てもた。


結局錦戸さんには弱い所引き出されてまう。




「・・・優しなんかないわ。Aの弱ってる所につけ込んでるだけやん。」


最低やろ?オレ。って。


「で?そろそろ北山と別れてオレと付き合う決心ついたか?」


冗談めかして言ってる。


「・・・私みっくんの彼女なんかな?もしかしたら違うんかも。」

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設定タグ:北山宏光 , 錦戸亮 , 大倉忠義   
作品ジャンル:恋愛
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Haru(プロフ) - にかみつばさん» 書き始めた頃の作品でなんだか恥ずかしいですがコメ下さって嬉しいです♪こちらの元カノが主人公になったお話も書いております。片思いの彼、という作品もよろしければ(^^)なぜみっくんが浮気をしてしまったか、の詳細があります(笑)いつもありがとうございます! (2020年8月7日 12時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
にかみつば(プロフ) - こんにちは。元カノが出てきたりやっちゃったり、不謹慎ながら楽しい展開になってきてわくわくしてます。みっくん小説が好きすぎて読むのが止まりません。 (2020年8月6日 12時) (レス) id: 74d56dba5b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Haru | 作成日時:2017年11月29日 14時

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