14 錦戸side ページ14
あの「電話終わりました。」って出て来たAの泣き腫らした顔にいたたまれない気持ちになった。
何とかして慰めてやらなって必死なったし。
でもオレに出来る事はそこまで。
北山あいつ大丈夫なんかな？
痴話喧嘩中の２人の中に入ってってもしゃあない。
あとは２人の問題やん。
そう言い聞かせてみても、どうもモヤモヤするわ。
「こんなん言いたないけど、Aちゃんは北山の彼女やで？」
横山くんにはあの後しっかり釘刺される始末。
「わかってるわ。」
ブーたれるしかない。
でもどうしても気になったオレは東京に帰って３日後のオフの日にまたAに会いたくて大阪に向かった。
会えるかどうかもわからんかったけど、とりあえずAの連絡先はゲット出来てたし何とかなるって。
でもなんか電話する勇気なくてAの会社の前まで来てもうた。
前会った時の店がAの会社の近くやって聞いてたからすぐわかったし。
･･･てかオレストーカーやん。
どないしよ？
いつ出てくるんかもわからへんAをひたすら待つ。
何となく木陰に隠れてるけどチラホラ見られてる気するし。
キャップにメガネにマスクって普通に怪しいやんオレ！
バレたら何かと面倒やな･･･
もう帰ろうかな。
後で電話するかって思ってた矢先Aが出てきた。
あれ？なんかフラフラやん。
顔色悪い？
「A？！」
呼び掛けても気付けへん。
あ！倒れそう！ってなって慌てて駆け寄って抱きとめた。
身体熱っつ！！
「にしきどさん･･･？」
って目閉じてもた。
え？！ヤバない？
病院か？
とりあえず熱高いみたいやし休ませなって思ってすぐタクシー呼び止めて取ってあるホテルに連れてった。
･･･完璧人さらいやん、これ･･･。
でもこれが今のオレには精一杯や。
お姫様抱っこも目立ってしゃあないからホテルの人に相談してこっそり裏口から入れて貰った。
ベットに下ろすと寒いって震えてるからとりあえずコートだけ脱がせてありったけの布団かけて暖房も強めにした。
コート脱がせてる時に下に来てるセーターが肩口からズレて下着が見えたけど、見ない振りすんのに必死やし。
ホテルの人も心配して飲み物や簡単な食べ物と薬を持って来てくれはった。
呼吸が荒い。顔真っ赤にしてふうふう言うてる。
Aのおでこにそっと手を当てたら目を開けた。
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Haru(プロフ) - にかみつばさん» 書き始めた頃の作品でなんだか恥ずかしいですがコメ下さって嬉しいです♪こちらの元カノが主人公になったお話も書いております。片思いの彼、という作品もよろしければ(^^)なぜみっくんが浮気をしてしまったか、の詳細があります(笑)いつもありがとうございます！ (2020年8月7日 12時) (
レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
にかみつば(プロフ) - こんにちは。元カノが出てきたりやっちゃったり、不謹慎ながら楽しい展開になってきてわくわくしてます。みっくん小説が好きすぎて読むのが止まりません。 (2020年8月6日 12時) (レス) id: 74d56dba5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Haru
| 作成日時：2017年11月29日 14時
