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15話 ページ17

リビングで黒尾と澤村が明日のメニューを決めていた。



「明日からは梟谷、青葉城西が参加してくるからな…」


「試合、やっていくか。」


「だな。」



ガチャ



「おばさん、服置いてくれてありがとうございます!上がりましたー!」



ドアを開けて入ってた倉名。
彼女は二人が組んでいたメニューを目にするとバッと飛び付いた。



「これ明日のメニュー!?うわ、ちょっ、見せて!!」


「んん!?」



バトミントン部の倉名がバレーのメニューに目を輝かせて飛び付いてくる。

澤村には訳が分からなかった。



「あー、倉名は元々バレー部で結構うまかったんだぜ?」



自慢気に語る黒尾はを見て私のことなんだけど、と苦笑する倉名。



「は!?じゃあなんでバレー続けなかったんだ?」


一気にその場の空気が凍る。

その時に澤村は悟った。あぁ、地雷を踏んでしまった、と。



「……なぁ、腹減ってきてねぇか?」


「…空いたかな。澤村君もお腹減った?」


あからさまに話を変える2人。
気を使わせてしまったと1人、澤村は後悔していた。

その後すぐに出された夕食。



「おいし〜っ!!おばさん、これ超おいしい!!」


「ほんとにAちゃんは美味しそうに食べてくれるから作りがいあるわ〜」


「ほら、がっつきすぎんなよ?」


「だいじょう、、、ゲホッ!?」


「言わんこっちゃねぇ…ほら。」



甲斐甲斐しく倉名の世話を焼く黒尾は部活の時や孤爪の面倒を見ている時とは違う目をしていた。
優しく見守り、傷一つ付かないよう、付けないように、大事に大事にしている。そんな目だ。

ほんっと俺は何を見せつけられているんだろう…スガァ、、、旭、、、助けてくれ。

そんな思いは虚しく夕食と共に飲み込まれて消えていった。

ひと通り食べ終わると倉名が何かを思いついたように澤村の方を見た。



「さっきは濁しちゃったね、教えてあげるよ。
なんで私がバレーをやめたか。」

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作者名:ミューゼス | 作成日時:2017年6月24日 22時

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