第5話 ページ5
「咲が寝ちゃったから」
私は、まだ寝たくないし
眠くないから小林くんとお喋りでもしようかと、、
「小林くんは寝ないの？」
私は小林くんの隣に座ってみた。
「僕、結構寝るの遅いんで」
「そうなんだ」
どこか気まずいけど
小林くんは私と一緒に居ることに
反対意見はなかった。
「ねぇ、小林くんの下の名前って何？」
「春馬…春に馬で」
「春馬くんかぁ」
「結衣ちゃんって呼ぶね」
少しだけ、驚いた。
男子に名前呼びされるの
初めてだ…。
「結衣ちゃん、今日の事誰にも言うなよ」
「お昼…のあれ？」
今日の春馬くんを思い出す。
春馬くんは
私との距離を詰めた。
「そう、あれ2人の秘密な」
「分かりましたっ！」
「そういえば結衣ちゃんは彼氏いた事ないんだよね」
春馬くんは
さらに距離を詰めた。
腕とか足が当たってる…
嫌じゃないけど、鼓動が跳ねた。
「う、うん」
「ガチか、勿体無いな」
春馬くんは
私の黒い髪を弄んだ
「意味わかる？」
「ううん…」
そう言われたら分からない…
私の恋愛経験じゃあ
伝わらなかった。
春馬くんは残念そうに
元の距離に戻っていった
「鈍感だって言われたことあるでしょ」
中学時代の事を振り返ると
何回かはあった。
「まあ、数回はあると思うけど」
「結衣ちゃんモテるんだ」
そう言って春馬くんは
多分自室にもどって行った。
私が…モテる？？
ありえないなぁ……
鈍感なだけでモテるのとは違うと
思うけど、春馬くんは何が言いたかったんだろうか
私はスマホをポケットから出して
さっき春馬くんが言ってた事を
調べたけど意味不明だった。
私は咲の部屋に戻ってすぐに就寝した
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作者名：ちょこ | 作成日時：2020年11月23日 22時
