漆 妖怪 ページ7
アキノリ「ところでおばば。
鬼まろってどんな奴なの?」
おばば「それはそれは、恐ろしい存在じゃ」
アキノリ「ウチに伝わってる
ただの昔話だって思ってたから、そこまで気にしてなかったっていうか‥‥」
おばば「簡単に言えば鬼まろは、
ウイルスのようなもんじゃな。人間の悪意に感染して
その数を増やしていく。一度増えたが最後、止めることは不可能」
アキノリ「そんな恐ろしいものが何で今?」
おばば「鬼まろは数千年に一度、空からやってくる怪魔じゃ
地球外生命体ならぬ、地球外妖怪というところじゃ
奴らは血のにおいに集まるサメの如く、獰猛に人の心を食らう
そして、死ぬまで悪意を増長させ、罪をおかさせ続けるのじゃ」
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路地裏
「う〜!おりゃ〜!」
トウマ?「‥‥‥‥」
トウマ?「ハァー!」
オグ「やるじゃねえか!」
トグ「俺たちの見込んだとおりだぜ」
モグ「いえ〜い!」
リーダー「こいつは使えそうだな。あれを」
トグ「はっ!お前にプレゼントだぜ」
トウマ「プレゼント?あっ!
うわっ!何だ、これ」
トグ「それは、
トウマ「仲間‥‥‥?」
トグ「それで、仲間たちに指示を出せるんだ
試しに今、倒したあいつを操ってみろ」
「ご指示を!」
トウマ「あっ‥」
トグ「そいつはお前の指示通りに動くぜ。気に入ったか?」
オグ「鬼眼ギアは、俺たちのリーダーの証し」
リーダー「お前は世の中に不満を持ってる。
ろくに友達だっていないし、まわりの人間は誰もお前のことを認めていない
お前はまるで影だ」
トウマ「だから、僕なのか?」
リーダー「そうだ。お前の心の闇こそ
我々が求めるものだ。純度の高い闇
元々が純粋な心だからこそ、その闇も大きい
お前はその鬼眼ギアを使い、仲間を増やし、組織を作れ」
トウマ「組織?」
リーダー「そうだ。そして、お前の存在を世界に認めさせるのだ」
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作者名:gvg | 作成日時:2022年11月12日 19時