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最近、幼馴染と連絡がつかない。学校には来ていないし、部活にも顔を出していないそうだ。
そうは言ったものの、行方不明というわけでもなく、ただ学校を休んでいるとの事らしい。それはそれとして、携帯電話くらいは出てもいいんじゃなかろうか。
「……東。」
誰しもが部活へと向かい、すっからかんになった放課後の教室。1人で携帯と睨めっこをしていれば、頭の上から掛かった声に顔を上げる。
「ん？ おお、風丸。これから部活か？」
「おう、もうすぐ次の試合だからな。……お前は？」
「俺は今日サボり！なんか、最近乗り気じゃなくてさぁ……」
いつもの様に会話を交わし、猫背だった背を伸ばして椅子の背もたれに寄り掛かる。そのまま仰け反ると、再び携帯に目を移した。
電話が駄目であればと、メールのアドレス帳から大神を探し出して件名を打ち出す。
「……」
視線を感じるので文字を打ち込んでいた手を止め、目線を携帯からずらす。そこには相変わらず風丸が立っていた。
これから部活であると言ったものの、風丸は浮かない表情で何かを考え込んだままその場から動かない。眉をひそめてはこちらへ視線を移し、口ごもる。
「……あ、大神か。」
「えっ？！」
図星だったのか、先程までさまよっていた視線とばっちり合った。その後、直ぐにそらされたけれども。
「あー……そうだよ。」
「だと思ったわ。心配性め、お前はあいつの母親か。」
「お前は心配じゃないのか。休んだ初日から暫く経つが、一向に来る気配が無いじゃないか。」
「……心配に決まってるだろ。」
外には出さなくとも、内心俺自身も焦っている。
あいつが突然いなくなる時は、大抵はおじさんが関わっているから。そうなっていたら、あの人は殴りでもするだろうか。
「……実は昨日、部活の後に大神の家に行ったんだ。」
「え、」
「いつもの抜け道から、庭には入れたんだ。」
なんだ、それなら大神に会ったんじゃないか。どうしてそんなに、心配しているんだ。
「あいつ部屋、格子がかけられてた。外に人もいて、近づけなかったんだ。なぁ、これって……」
「────。」
絶句した。
なるべく考えないように、そうならないように願っていたのに、結局はそうなってしまったらしい。
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鷹羽(プロフ) - コメントありがとうございます~!!!好きと仰っていただけて感激です^^ノロノロペースではありますが、更新させていただきます！ (2021年7月15日 18時) (
レス) id: 338e0ddf16 (このIDを非表示/違反報告)
名前はまだない - コメント失礼しますm(_ _)m 主人公の設定とかめちゃくちゃ好きです！！鷹羽さんのペースで頑張ってください！更新待ってます！ (2021年7月14日 19時) (レス) id: 567784a46c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鷹羽 | 作成日時：2021年3月30日 1時
