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円堂曰く、“ザ・グラム”を放つ際のジャンプ力と、秋葉名戸戦や帝国戦で見せたスピードが“炎の風見鶏”に活かせると踏んだらしい。
練習試合を再開し、ボールが動き出した。
「よしッ！大神、風丸、頼んだぜ！！」
「おう！」
『ああ！』
リフトアップで上げたボールを中心に、大神と風丸は両脇から走り込む。同じタイミングでボールを蹴り上げようとするが、上手くいかずに失敗。
それから何度か繰り返すものの、なかなか成功しない。
「焦るな、俺たちにも必ずできる！」
円堂が励ます様に声を掛け、複雑な表情を浮かべる2人は息をついた。
『(歩幅が足りないからか、タイミングがあっていない気がする……)』
雷門OBはもう1度“炎の風見鶏”の手本を示してくれるらしく、浮島が響木からボールを受け取り、“炎の風見鶏”を放つ。
「この技の鍵は、二人の距離だよ！」
すると、ベンチで様子を見ていた影野が珍しく大きな声を上げた。雷門OBの“炎の風見鶏”を見て何か気づいたらしい。悩む2人に駆け寄り、その技の原理の説明を始めた。
「2人がボールを中心に、同じ距離、同じスピードで合わせないとダメなんだ。」
「成程、そういう事か！」
風丸は納得したように頷いた。大神は影野を見てから少し考え込む様に視線を外し、再度影野に視線を向ける。
『同じ距離……影野くん、君にお願いしたい事があるんだが───。』
再び位置につき、今まで通りにボールを前線へと押し上げる。ボールは大神へと渡り、リフトアップしたボールに向かって2人は走り出す構えをとった。
「今だ……！」
影野の声で走り出し、同じ距離と同じスピードで同時にボールを蹴り上げる。追いかける様に飛び上がると、力強くボールを蹴った。
「『“炎の風見鶏”！！』」
今度はしっかり技が発動した様で、炎を纏った翼が羽ばたく。それはゴールへ向かい、響木は誇らしげに笑った。
「見事だ……！」
ゴールネットに突き刺さり、ホイッスルが鳴り響く。当の本人たちは技が成功した喜びで肩を組み合い、その周りを雷門イレブンが囲った。
「すッげぇ、お前らバケモンかよ！かっけぇじゃん……！」
ベンチにて、終始その出来事を見届けた東は興奮した様子で立ち上がり、ガッツポーズで幼馴染を称えた。
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鷹羽(プロフ) - 雪華さん» 詳しく知っているアニメはあまり多くないのですが、上げるとするなら、このイナイレであったり、ジャンプコミックスのアニメ化した作品あたりを知っています。 (2021年3月6日 16時) (
レス) id: 338e0ddf16 (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - 知ってるアニメは何ですか？ (2021年3月6日 13時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鷹羽 | 作成日時：2021年2月26日 12時
