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「俺も、楽しかったです。貴方とまたサッカーが出来て、本当に良かった。」
鬼道は絞り出すように言葉を紡いだ。
『あはは、冥利に尽きるな。』
その直後、携帯の着信音が鳴る。大神は慌てて携帯を取り出した。
『おッと、流石に何も言わなかったのはまずかったな……それじゃあ鬼道くん、僕はこれで。お話ありがとう。』
「いえ、こちらこそありがとうございました。」
『ああ、ではまたね。
次は全国大会で会おう、帝国学園。』
大神は手を振って足早にスタジアムを後にする。1度も振り返ることなく、大神は通路へと消えた。
「鬼道。」
「……お前たちか。」
鬼道1人が残されたフィールドに、帝国イレブンが顔を覗かせる。視線は大神が向かった通路へ、それから鬼道に集中した。
「引き留めなくてよかったのか、お前が1番あの人を……」
「戻ってきてくださいなどと、言える訳が無い……見ただろう、あの顔を。あの人の居場所は帝国ではなく雷門だった、それだけだ。」
何でもない様に言っているが、その拳は強く握られている。そして、自嘲気味に笑う。
「あの人は影山の悪行を勘づいていた。だから、去年のFF決勝戦の日に姿を消したんだろう。『許されて良い筈がない』と、そう言って。
それが何だったのか、あの人が何を止めようとしていたのかは、未だに分からないが……俺はもっと早く、気づくべきだった。あの人1人に背負わせてしまっていた。」
だから、と鬼道は前を向いた。
「あの人がきっと願ったであろう筈の、帝国学園の在り方で……俺たちのサッカーをするんだ。」
長を失った帝国学園であったが、生徒たちはその程度で倒れる程に脆くはない。再び、もう一度立ち上がることが出来るだろう。
遠い日の、小さくも偉大な道標。その人に誓って。
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鷹羽(プロフ) - 雪華さん» 詳しく知っているアニメはあまり多くないのですが、上げるとするなら、このイナイレであったり、ジャンプコミックスのアニメ化した作品あたりを知っています。 (2021年3月6日 16時) (
レス) id: 338e0ddf16 (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - 知ってるアニメは何ですか？ (2021年3月6日 13時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鷹羽 | 作成日時：2021年2月26日 12時
