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3-2で雷門イレブンが逆転勝利、試合が終了した。
それは、40年間無敗と呼ばれた帝国学園が、ついに敗北した瞬間だった。
「皆、迷惑かけてごめん。」
円堂がチームメイトに頭を下げる。風丸と大神は顔を見合わせて笑うと、円堂の肩を叩いた。
「もういいさ、円堂。」
『終わり良ければ全て良し、君も最後はやってくれたしね。』
それより、と観客席を見上げる。2人に釣られるように円堂も顔を上げれば、大歓声が雷門イレブンを迎え入れた。雷門中の名を、多くの人々が讃える様に呼び続ける。
『……円堂、風丸。』
「ん？」
「なんだ？」
大神が2人を呼べば、同時に大神を見た。
『僕は最初、2人と一緒に居る事が出来ればそれでいいと思っていた。
サッカー部に入部したのだって、父さんに縛られていない事を自分に言い聞かせる為だったし、僕にとって都合が良かったんだ。
……けれど、今はサッカーが楽しくてやっている。サッカーがしたいと思うから、サッカーをしている。今の僕に、この他の理由はない。』
「だろ？！サッカー、楽しいだろ！！」
『ああ……だから、本当にありがとう。僕、君たちとサッカーが出来て楽しいよ。自由になってみたいでさ。』
「全く今更何を言っているんだ、俺達はこれからだろ。なぁ、円堂！」
「おうッ！次は全国大会だ！！」
円堂は勢いに任せて大神の首に腕を回し、風丸も大神の背中に腕を回した。大神もそれに応え、3人で肩を組み合う。
顔を見合わせて1番に笑った円堂、釣られるように残りの2人は笑みを浮かべた。
「さて、それじゃ……」
『行っておいで、円堂。』
トロフィーを持った人物が入場した。腕を外して、大神と風丸は円堂の背中を押す。
緊張なんてまるで感じないその背中を見て、2人は目を細めた。
『一先ず、陸に着いたね。僕らの船は。』
「はは、泥舟じゃなくて大船だったか？」
『いいや、泥舟だったろうさ。立派な船に作り替えたんだ、雷門イレブンの皆がね。』
円堂はトロフィーを受け取り、走って戻ってくる。頭の上に掲げ、その周りを雷門イレブンが囲った。
「やったぞー！！」
「「「おぉー！！！」」」
喜ぶ声が飛び交う、帝国学園のスタジアム。
地区大会優勝という功績は、彼らの日々の積み重ねによる結果。1歩1歩と歩いてきた距離がついに、折り返し地点まで辿り着いた。
40年前に姿を消した“イナズマイレブン”。その姿が再び蘇ったのだと、過去を知る大人は語ったそうだ。
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鷹羽(プロフ) - 雪華さん» 詳しく知っているアニメはあまり多くないのですが、上げるとするなら、このイナイレであったり、ジャンプコミックスのアニメ化した作品あたりを知っています。 (2021年3月6日 16時) (
レス) id: 338e0ddf16 (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - 知ってるアニメは何ですか？ (2021年3月6日 13時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鷹羽 | 作成日時：2021年2月26日 12時
