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『……焦っているのか、僕。』
記憶の事もあり、感情や思考が不安定なのは大神自身が1番自覚していた。その上で円堂が不調となれば、焦りも出てくるのもおかしくはない。
「今の貴方には、私をサッカーに惹き付けたあの輝きが無くってよ。」
雷門の言葉に、大神は顔を向ける。座り込んだ円堂の顔は未だ変わらず、それを不安げに見つめる雷門イレブンの顔も変わらない。
『ねぇ、円堂……君は勝ちたくないのかい。』
円堂に向けた言葉は、誰の耳にも届かない。顔を上げ、目を閉じる。
『冷静に、なるべきだな。』
深く息を吸い、深く息を吐いた。
「大神先輩！」
『……音無さん。』
呼ばれた声に大神が振り返れば、音無が視界に入る。彼女の手にはドリンクボトルと綺麗に畳まれたタオル。
「ドリンクとタオルです、取りに来なかったのでお届けに！」
『ああ、考え事をしていたらつい……ありがとう。』
素直に受け取れば、音無は安堵したように肩を下ろす。
……今日は少しばかりいつもの元気がないように見えた。
「役に立てて何よりです！
……あの、大丈夫ですか？」
『え？』
「試合中、動き回って凄く辛そうだったので……何だか、今日は余裕が無いというか……やっぱり円堂先輩ですか？」
目を見開く。やはり、大神の様子はおかしかったらしい。タオルで半分顔を隠しながら、苦笑を浮かべる。
『あはは……染岡くんに言われて自覚したよ。僕の中での円堂は、とてつもなく大きかった様だ。
そう言う音無さんも、今日は元気がないね。』
「へッ？あはは……そうですか？」
大神の指摘に、音無は困ったように笑う。それを見て、大神は表情を変えた。
『……僕の気の所為だったかも、おかしな事言ってごめんね。ドリンクとタオル、本当にありがとう。』
「……いえ、私はマネージャーですので！」
先程よりも元気の良い返事に、大神は安堵する。ドリンクを飲み干して、タオルを畳んだ。
「後半も頑張って……いえ、楽しんできてください！私、応援していますから！！」
『あはは、うん。ありがとう。』
「先輩ッたら、お礼言ってばっかり！」
大神と音無は顔を見合わせ、小さく笑った。
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鷹羽(プロフ) - 雪華さん» 詳しく知っているアニメはあまり多くないのですが、上げるとするなら、このイナイレであったり、ジャンプコミックスのアニメ化した作品あたりを知っています。 (2021年3月6日 16時) (
レス) id: 338e0ddf16 (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - 知ってるアニメは何ですか？ (2021年3月6日 13時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鷹羽 | 作成日時：2021年2月26日 12時
