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「いよいよ地区大会決勝だ！あの帝国とまた戦えるんだ、特訓の成果見せてやろうぜ！！」
「「「おー！！」」」
キャプテンらしい円堂の言葉に、皆は息を揃えて応えた。それぞれの顔は晴れやかで、試合が待ちきれないという様だった。
「雷雷軒のオヤジさん……じゃなかった、響木監督！」
「俺からはたった1つ、全てを出し切るんだ。後悔しない為に！」
響木は円堂に呼ばれて立ち上がり、監督としての言葉を掛ける。部員たちは素直に返事を返し、それぞれで話を始めた。
「……大神？」
『……』
「おい、大丈夫か？」
大神は円堂の掛け声にも、響木の掛け声にすら反応を示さず、じっと窓の外を眺めている。孤立して座った大神の向かいに座り直した風丸は、心配した様子で声を掛ける。
結局、大神は肩を叩かれるまで反応を示さなかった。
『え……ああ、ごめん。何かあった？』
「何も無いが……大丈夫か、顔色が悪いぞ。」
『電車酔いしたかもしれないな……僕、電車乗るの初めてだから。』
「出たよ、お坊っちゃま。」
いつもなら『“お坊っちゃま”は辞めてくれ』と返す大神の筈だが、今回はぎこちなく笑って再び黙ってしまった。
座席に足を置いて立っている円堂からもその様子は見えた様で、声を掛けられる。
『本当に平気だよ、降りて休めば戻るから。試合には支障をきたすつもりは無いさ、頑張るよ。』
「しっかりしてくれよ。」
『ああ、分かってるさ。』
座席に背中合わせで座っている豪炎寺からも鼻で笑われてしまう始末、大神は肩を竦めて音無から渡された水を飲んだ。
『ありがとう、音無さん。』
「いいえ！酔い止め薬とか持っていたらよかったんですが……」
『あはは、本当に気にしないで。気遣いだけで十分だよマネージャー、少し我慢すれば平気。
それにもうじき着く。』
大神は指を指せば、その先には要塞のようなものがビルの間に不自然に建っている。
「何スかッあれ！」
「まるで要塞だ……」
皆が窓に張り付き、その建物に注目する。それこそが帝国学園であり、中央に大きく そびえ立っているのがスタジアムである。
『……帝国学園、ね。』
大神は再び口に水を含み、不安と共に飲み込んだ。
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鷹羽(プロフ) - 雪華さん» 詳しく知っているアニメはあまり多くないのですが、上げるとするなら、このイナイレであったり、ジャンプコミックスのアニメ化した作品あたりを知っています。 (2021年3月6日 16時) (
レス) id: 338e0ddf16 (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - 知ってるアニメは何ですか？ (2021年3月6日 13時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鷹羽 | 作成日時：2021年2月26日 12時
