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「いいか、今日は胸を借りるつもりで思いっきりぶつかっていこう！」
ホイッスルが鳴り、雷門OBからのキックオフで練習試合が始まった。
ボールは雷門OBのFWへ渡ると、直ぐにシュート体勢をとる。早くも大きく出た“イナズマイレブン”の様子に、雷門イレブンは息を呑んだ。
「オラァ！……あ？」
どんな力強いシュートが来るのかと思いきや、空振って横転。ボールは未だ動かず、その場に転がっている。
『前を失礼！』
横転したまま笑う大人を横に、大神は容赦なくボールを奪って攻め入った。フィールドの前線には既に雷門イレブンのFWとMFが広がっており、誰もマークはされていない。
『(マークが追いついていない？それとも、手加減しているんだろうか？)』
ボールは大神から半田、サイドに走り込んだ豪炎寺へと渡る。そのまま動かない相手のDFを躱し、ボレーシュートを放った。その程度のボールなら、響木にとってなんて事は無い……筈であった。
ブロックするべく雷門OBのDFはボールにぶつかりに行くが、それが軌道を変える引き金となり、ボールはゴールネットを揺らす。
『……これは、何とも言い難いな。』
それからというもの、試合から得るものは何も無く、ただ時間が過ぎていくばかり。伝説のと呼ばれた筈の“イナズマイレブン”とは明らかに程遠いものだった。
「伝説なんて関係ないよ！」
突如、円堂は訴える掛ける様に叫ぶ。振り返れば、浮島という人物を円堂が不満げに見つめている。
「おじさんたちが大好きだったサッカーに対して、恥ずかしくないの！？」
円堂の言葉を聞いた浮島の顔は見えない、少し考え込む様に俯いた。
再びキックオフで試合は再開され、未だ力を抜いた様な時間が続く。僅かに変わったと言える点は、円堂の言葉を聞いた浮島が必死にボールを追いかけ始めたという事だろうか。
他の雷門OBたちは、仕方がないとただ笑うだけだった。
『意地も誇りも捨てたか。』
「いくら時間が経ったからって、伝説と呼ばれていたチームがこんなに手応え無いなんて事あるのか？」
『長い月日はものを劣化させるけれど、これは如何せん別問題だと思うがね。』
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鷹羽(プロフ) - 雪華さん» 詳しく知っているアニメはあまり多くないのですが、上げるとするなら、このイナイレであったり、ジャンプコミックスのアニメ化した作品あたりを知っています。 (2021年3月6日 16時) (
レス) id: 338e0ddf16 (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - 知ってるアニメは何ですか？ (2021年3月6日 13時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鷹羽 | 作成日時：2021年2月26日 12時
