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「病院まで送ります。」
鬼道はそう言って大神の前を歩き始めた。未だ困惑する大神は、その後ろ姿を見つめる。
何故か、その後ろ姿が懐かしいと思った。
ふと、我に返って追いかける。
『……ッは、いえ。鬼道財閥の御令息に送らせるなんてそんな……』
「俺がやりたいことですから、送らせてください。」
『……はぁい。』
鬼道がキッパリと言って聞かず、大神は諦めて後ろについた。
しかし、何故鬼道財閥の令息が大神を病院に連れていくという、謎の状況が作り出されているのだろうか。
『……あの、鬼道サンは何故僕に声を掛けたんでしょうか？』
「声を掛けたのは、確認したいことがあったからです。」
『……もう確認はできましたか？』
「はい。」
背を向けているため表情は見えないが、声色に若干の悲哀が混ざっている。とは言え、他から見たらわからない程度である。
違和感を感じた。
「それと、俺に敬語は辞めて下さい。前……いえ、俺の事は鬼道と呼んでください。」
『それなら、鬼道サンも敬語は辞めてくださいよ……』
───前……？
どうも、鬼道の言動が引っかかる。これでは、まるで大神と面識があるかの様で……
面識が、ある？
「それでは、俺はここで。」
『あ、はい。ありがとうございました……』
気が付けば病院についており、鬼道は背を向けて去る。見えなくなるまで見送り、腕時計を確認した。あと少しで時間だ。
『鬼道有人サン、かァ。何処で会ったかな……』
大神は病院へと足を踏み入れた。
『あれ、そう言えば鬼道サン。僕が病院行くことも、行く病院も知って……んん……？』
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鷹羽(プロフ) - 雪華さん» 詳しく知っているアニメはあまり多くないのですが、上げるとするなら、このイナイレであったり、ジャンプコミックスのアニメ化した作品あたりを知っています。 (2021年3月6日 16時) (
レス) id: 338e0ddf16 (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - 知ってるアニメは何ですか？ (2021年3月6日 13時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鷹羽 | 作成日時：2021年2月26日 12時
