【イナイレ】おお、神さまは天の上:1 (ページ4)

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昼休み、円堂はマネージャー───木野秋を連れて豪炎寺の元に訪れていた。その姿を教室の外から見守る大神と東。

「豪炎寺、昨日ちゃんと自己紹介してなかったからさ……」

円堂が熱弁するも虚しく、豪炎寺は顔を背ける。哀愁漂うその表情に、円堂も顔を暗くした。

「サッカーはもう辞めたんだ、俺に構うな。」

大神と東はその様子に顔を顰め、気の毒そうに円堂を見つめる。遠くからでも、交渉は失敗は目に見えた。

『……駄目っぽいな。』

「……だな。」

それ以上何も口を開かない豪炎寺に、円堂は身を引く。

「あ、東と大神！円堂は居るか？」

『あれ、半田くん。』

教室の外からその光景を見ていた2人は、廊下を歩いて来たサッカー部員───半田真一に声をかけられた。

「円堂なら中に居るけど、何かあったのか？」

「冬海先生が校長室に円堂を呼んでてさ……俺嫌な予感するんだよな、廃部の話とか生徒会で聞いてないか？」

『廃部の検討をしている話なら……まさか、決定されたのかい？』

不安げな半田は、大神の言葉にさらに顔を顰める。大神は半田の背中を押して教室に入り、円堂に声をかけた。

『円堂、冬海先生が校長室に君をお呼びだそうだよ。』

「え、校長室……？」

「嫌な予感しないか、円堂。廃部の話とかさ……」

「え、廃部？！冗談じゃないぞ、廃部になんかさせるもんか！！！」

そう言って教室を出ていく円堂の後ろ姿を見送り、木野もその後について行く。円堂がいなくなった教室には静寂が訪れた。

「……サッカー部、廃部になるのかなぁ。」

『それは半田くんたちの行動次第じゃないかな。』

「……ぐうの音も出ない。」