【イナイレ】おお、神さまは天の上:1 (ページ3)

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「あーーーー！！！」

今日は転入生が居たようで、担任は教室に1人の少年を教室に連れてきた。円堂はその少年を視界に入れた途端、席を大袈裟に立って叫ぶ。

「なんだ、知り合いか？」

担任の質問に円堂は曖昧な返事をすると、座るように促される。ゆっくり座る円堂は、誰が見てもわかるほどに上機嫌だ。

「今日から我が雷門中に転入となった、豪炎寺修也くんだ。前は木戸川清修中学にいたんだったな。」

「はい。」

転入生───豪炎寺修也は、担任の言葉に小さく頷く。彼はクラス全体を見渡すように目を回すと、1人の少年に目がとまる。

「皆、仲良くするように。それじゃあ豪炎寺くん、残りの手続きをしに行こう。」

「……はい。」

担任は豪炎寺を連れて教室を出る。その際も、豪炎寺は先程目にとめた少年を横目で確認した。

担任と転入生が去り、教室内は騒がしくなる。

「なぁ、なぁなぁ！アイツだよ、朝言ったすっげぇヤツ！！」

『さっきの反応で何となく察していたがね、お爺様には感謝だ。』

「あの髪型ってセットしてんのかな……」

勿論円堂が騒がない筈もなく、迷いなく幼馴染の元へと駆け寄った。興奮が抑えられないようで、手の動きがわたわたと激しい。

「よォし、アイツをサッカー部に誘う！」

『武運を祈ってるよ。』

1時間目の授業が始まる───。