【イナイレ】おお、神さまは天の上:1 (ページ17)

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「豪炎寺、やっぱり来てくれたか……！」

円堂は豪炎寺にすがり付くように手を伸ばすも、ダメージが大きかったのか力が抜けたようにふらついた。

「遅すぎるぜ、お前……！」

豪炎寺はふらつく円堂を支え、小さく笑った。

目金に代わりに、豪炎寺がFWに入る。雷門イレブンのキックオフで、試合は再開された。すぐさまボールはカットされ、FW陣へと回される。

「行け、“デスゾーン”！」

再び、“デスゾーン”がゴール目がけて放たれた。

突如、豪炎寺は振り返ること無く真っ直ぐ前に走り出す。

「え、先輩。あの豪炎寺さんって人、全然戦う気が……」

『豪炎寺くんなら大丈夫さ……なあ、後輩くん。

円堂守は、皆が思いを託して、信じることで成長する。だから、君も彼を信じてはくれないだろうか？』

「……！はい、先輩。信じています、円堂さんを。」

周りが困惑する中、円堂は豪炎寺を信じて拳を握る。

「はぁあぁああああ！！！」

仲間を信じたその拳は、大きな力を生み出した。人1人を掴めるほどに大きな手、“デスゾーン”は円堂によって発動された必殺技───“ゴッドハンド”によって止められる。

「これだ……！

───行け、豪炎寺！！」

円堂が止めたボールは、前線にいる豪炎寺に渡される。豪炎寺はボールごと、空高く飛んだ。

「先輩、凄いですよ！あの人、飛んだ！！」

『はは、本当にヒーローみたいだな。』

「───“ファイアトルネード”！！！」

ゴールのホイッスル、ついに雷門イレブンは帝国学園から一点をもぎ取った。