【イナイレ】おお、神さまは天の上:1 (ページ2)

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「なぁ、聞いてくれよ！！」

円堂は教室に訪れるなり、鞄を肩にかけたまま大神と東の座る席の前に突っ込んで行った。机に鞄が当たり、がちゃがちゃとうるさい音を立てる。

大神は何やら分厚い本を読んでおり、目線は一向に円堂に向く気配はない。一方、東は途中の課題を停止して律儀に顔を上げた。

「河川敷ですっげぇシュート打った奴がいてさ……」

「お前は一旦、鞄を置いてこい！！」

『同意見だ。』

指摘された円堂は飛び跳ねるように席に戻り、鞄を雑に置いた。再び飛び跳ねるように大神たちの元へ戻り、話を続ける。

「昨日河川敷でマコたちと練習していたら……」

円堂は昨日起こった出来事の内容を、擬音多めの身振り手振りで伝える。

東は課題を再開していて話を右から左へ流しているが、大神は本から目を離して微笑ましそうに円堂を見ていた。先程とは真逆の状況である。

「それで、昨日また会えるように応援してくれってじいちゃんに頼んだんだ！！」

『君のお爺様が縁を結んでくれるといいね。』

「頑張れよ〜」

「おう！」

円堂は上機嫌で席に戻り、大神はその背中を見届けた。東は手をつけていた課題が終わったようで、じっとプリントを見返している。

『東、その代入式ひとつズレてると思うけど。』

「えッ、ホントじゃん……」