【イナイレ】おお、神さまは天の上:1 (ページ14)

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7人から10人となった雷門イレブンに、2年───目金欠流が合流する。姿を消した1年生───壁山塀吾郎も無事に戻り、試合は開始した。

最初は好調かと思われた、しかし帝国学園の力はこんなものでは無い。来校直後のウォーミングアップや先日大神が個人的に調べた試合の映像は、こんなものではなかった。

『それにしてもなんだ、この感じ……帝国学園……頭が痛い……』

「あ、先輩。染岡さんがシュートしますよ！」

『……うん。』

染岡のシュートが帝国側のGKに弾かれ、止められる。そのボールは帝国学園キャプテン、MFの鬼道有人に渡った後はFWがボールを受け取った。

そのFWは一瞬でシュートを放ち、円堂諸共ボールをゴールに叩きつける。

『……これでも、帝国学園は皆本気を出していない。』

その後も帝国側に圧倒され、雷門イレブンは疲労が重くのしかかったまま前半を終えた。

スコアは10-0。

「圧倒的ですね、帝国学園。」

『スピードもパワーも桁違いだよ……目で追えるけれど、ついていける気はしないな。』

「えッ……先輩、目では追えるんですか？俺は無理です、それだけでもすごいと思いますよ。」

感心したように後輩は呟き、10-0のスコアボードを見て不安げな顔をする。

「……周りはサッカー部のことを馬鹿にしてますけど、俺はあの人たち好きです。居場所を失ってほしくありません、でも居場所を守るために……こんなに痛めつけれてる姿、見ていて苦しいです。先輩。」

『本当に、苦しいね。……ああ、後半戦が始まるよ。』

後半のホイッスルが鳴った。

「行くぞ、“デスゾーン”開始。そして奴を……

───引きずり出せ！！」

ゴールのホイッスル、そしてスコアは11-0。