天使か悪魔かそれとも part3 (ページ19)

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左腕のバツ印ページ19

アラバスタ出航当日

ビビは港に来なかった

サンジ「…行こう。12時を回った」

ルフィ「いや来る！！」

ルフィは船を動かそうとしない

演説が聞こえきた時点で分かっていたことだ
この船にビビは戻らない

サンジ「諦めろ…俺たちの時とはわけが違うんだ」

船はゆっくりと港を離れていく

A｟ビビの決めたことを応援するって言ったくせに…やっぱり寂しい。顔だけでも見たい…ビビ！！｠

「みんなぁ！！」

「クエー！！」

あれは…

A「ビビ！！カルー！？」

王女らしい出で立ちのビビとカルーが港に息を切らして来ていた

ルフィ「ほら来たぁ！船を戻そう」

ナミ「ビビ…！」

サンジ「ビビちゃん♡」

ﾁｮｯﾊﾟｰ「海軍もそこまで来てるぞ！」

A『今戻すからね！』

私達は急いで再び港に船をつける準備をする

しかし

ビビ「お別れを言いに来たの！！」

ルフィ「…！？今…なんて…」

ビビは電伝虫の受話器を使って言葉を続ける

ビビ「私…一緒に行けません！！今まで本当にありがとう！冒険はまだしたいけど私はやっぱりこの国を愛しているから！！」

ルフィ「…そうか！」

彼女の意思にルフィはニカッとわらう

ビビの瞳からは涙がボロボロとこぼれていた

ビビ「私は…私は！！この国に残るけど！！いつか……また会えたら！！」

「もう一度仲間と呼んでくれますか！！！？」

私達は彼女に背を向ける

ビビ「…ﾋｯｸﾞ…ｸﾞｽｯ」

言葉なんていらない

ﾊﾞｯ…

ビビ「…！」

私達は包帯をとり片腕を高くあげる

ーよし！とにかくこれから何が起こっても左腕のこれが仲間の印だ！！ー

それは左腕に描かれたバツ印

仲間の証

ルフィ「よーし！」

「出航だーーーーーーー！！」