メニュー(35)兵庫水軍23 ページ36
店主「お待たせしました。鬼蜘蛛丸さんの菓子をお持ちしました。バニラスフレです。熱いですから、お気を付けて。後、これは、冷めるとしぼんでしまいますから、熱いうちに食べてくださいね。」
鬼蜘蛛丸の前に置かれた焼きたてのスフレ。器から飛び出して見える。側面は黄色で、表面は、綺麗な狐色に焼けている。ふるふると振るえる。見るからに旨そうな菓子だ。他の面々も、うっとりと見ている。
疾風「凄えな、器から飛び出してら。なんていい匂いだ…、若い娘なら飛び付くなこりゃ」
鬼蜘蛛丸「へえ。こんな奴出してくれるなんてな！早速食うか。」
匙を取る。
店主「あ、ちょっとだけお待ちください、これを。」
そう言うと、手に乗るくらいの小さな片手鍋を出してきた。中には、オレンジ色のソースが入っている。刻んだオレンジの皮と、レモン汁と微かに白ワインの香りがする。
店主「食べる前に、スフレの上に穴を開けて、このソースを全部流し入れてから食べて下さい。オレンジソースです。」
鬼蜘蛛丸「おう。分かった。」
指示通り、スフレの上に穴を開ける。
サク、サクリ…柔らかな皮が破れる。温かい香りと甘い匂い。
鬼蜘蛛丸「目福だな…女の子はこんな感覚なんだなきっと」
柔らかな表面は、簡単に匙が入っていく。その中に、オレンジソースを流し入れた。
鬼蜘蛛丸「これで良し。良い匂いだ…、頂きます！」
匙で掬い、口に入れた。ソースと共に。
鬼蜘蛛丸「おい…、なんだよこの食感は！凄え！口に入れた瞬間に溶けたぞ！シュワシュワしてる。まるで泡みたいだ。なのに、焼き菓子の味と香りはちゃんとしてる。このオレンジソースも、酸味がきいててこの菓子に合う。旨いぞこれ！」
嬉しそうに匙を夢中で動かして食べている。
義丸「鬼蜘蛛丸。済まんがそれを一口く」
鬼蜘蛛丸「だーめだ！俺これ気に入っちまった。これは俺のだからな！」
義丸「何だよケチ！幼馴染みだろ！良いじゃねえか。」
鬼蜘蛛丸「お前な……。子供かよ！大体さっき、トリュフくれって俺が言ったら、野獣みたいな凄い目つきで睨んできたのはどこのどいつだよ！お前じゃねえか！」
舳丸「確かに。人のこと言えませんね。義丸の兄貴は。」
苦笑いする舳丸。皆も、協栄丸もだ。
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宇佐美白百合(プロフ) - メニュー(12)が抜けてます。 (2023年3月29日 18時) (
レス) id: eefbdae5f4 (このIDを非表示/違反報告)
あやみ - リアルさんは忙しいんですか？ゆっくり続編楽しみにしてます｡ (2019年9月23日 14時) (携帯から) (レス) id: b20f29b230 (このIDを非表示/違反報告)
みこち(プロフ) - あやみさん» ごめんなさい(>_<)ご指摘感謝致します。兵庫水軍の異世界食堂のお食事会お楽しみに！ (2019年8月29日 17時) (レス) id: 3f5bca2fa0 (このIDを非表示/違反報告)
あやみ - ﾒﾆｭｰ(9)が抜けてます(汗) (2019年8月29日 17時) (携帯から) (レス) id: b20f29b230 (このIDを非表示/違反報告)
愛(プロフ) - みこちさん» 楽しみです！頑張って下さい(⌒‐⌒) (2019年8月17日 13時) (レス) id: a634d5c031 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みこち x他1人 | 作成日時：2019年8月17日 11時
