メニュー(22)兵庫水軍10 ページ23
店主「この店にいらしてる常連のある方から買い付けた傷薬です。余計かと思いましたが、今のお話を聞いちまったんで。あのお頭さんに、背中の傷を話してなかったんでしょう？襲われたのが朝方なら、そろそろ薬を変えた方が良いと思いまして。それは、凄い薬でしてね。一回で半身不随でも完治しますから。お使いになるかはお任せいます。其方は予備の奴なんで、お代は要りません。お使いになられるなら、奥の部屋が開いてますから。じゃあ、まずはお酒ですね。お楽しみになって下さい』
義丸「そんな良い薬を！有難う御座います』
義丸「乱太郎さん、今店主さんから、傷薬を頂いたんですが、使いたいんで来て貰えますか。彼奴らには心配させるだけなんで。奥の部屋を使って良いと言われてますから、そこで』
義丸は、乱太郎に声を掛けて、奥の部屋に入った。後から伊作が付いてきたので、乱太郎だけで大丈夫だと言ったが、傷を手当てさせろと聞かないので、折れた。手近な椅子に座ると、伊作に促されて上の着物を脱いだ。その背中を見た伊作と乱太郎は、声を失った。痛々しい鞭の跡が幾重にも背中に付いていた。皮膚が裂けて血がうっすら滲んでいる。良くこんな傷で耐えていたものだ。
伊作『酷い…！』
乱太郎「此処まてされてたなんて…！私がもっと強かったら、こんな目に合わせませんでした。ご免なさい！』
義丸「何で謝るんですか。巻き込んだのは俺達でしょう？気にしないで』
優しい笑みを返す。
伊作「失礼します。触りますね』
静かに傷の確認をする伊作。
義丸「いっ！うっ…！』
乱太郎「義丸さん！痛むんですか！伊作先輩！もう少し優しくやって下さい！こんな酷い傷を付けられる位苦しんだんですよ！義丸さんは！』
伊作「ご免ね。分かってるよ。じゃあ乱太郎、さっきの傷薬を貸して』
瓶の蓋を開けて、中の液体を布に染み込ませると、義丸の背中の傷を拭く。その途端、
義丸「うあっ！ぐううっ…！しみる…！』
乱太郎「なっ！何ですかこれ！傷が、拭いた処から塞がっていく！』
伊作「本当だ！何なんだこの薬は！』
驚く二人。当たり前である。フライングパピーの店主の怪我さえ治した、一滴で骨でも内臓でも治す、金貨で取り引きされる癒しの霊薬である。この程度の傷なら、拭くだけで完治する。やがて、全ての傷が癒えた。手首の痣も、綺麗に消えていた。
義丸「流石は異世界の薬だな…！驚きだ！さあ、皆さんと今夜は宴会ですね。行きましょう！』
席に戻った。
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宇佐美白百合(プロフ) - メニュー(12)が抜けてます。 (2023年3月29日 18時) (
レス) id: eefbdae5f4 (このIDを非表示/違反報告)
あやみ - リアルさんは忙しいんですか？ゆっくり続編楽しみにしてます｡ (2019年9月23日 14時) (携帯から) (レス) id: b20f29b230 (このIDを非表示/違反報告)
みこち(プロフ) - あやみさん» ごめんなさい(>_<)ご指摘感謝致します。兵庫水軍の異世界食堂のお食事会お楽しみに！ (2019年8月29日 17時) (レス) id: 3f5bca2fa0 (このIDを非表示/違反報告)
あやみ - ﾒﾆｭｰ(9)が抜けてます(汗) (2019年8月29日 17時) (携帯から) (レス) id: b20f29b230 (このIDを非表示/違反報告)
愛(プロフ) - みこちさん» 楽しみです！頑張って下さい(⌒‐⌒) (2019年8月17日 13時) (レス) id: a634d5c031 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みこち x他1人 | 作成日時：2019年8月17日 11時
